消防出張所新築に10億円継続費 2025年度予算は骨格編成に(浦安市)
[2025/1/22 千葉版]
浦安市の内田悦嗣市長は1月21日の定例記者会見で、28日開会の市議会定例会に提出する2025年度の予算案について説明した。一般会計は前年度当初比3.8%増の総額830億円。他の特別4会計と企業1会計を加えた市全体の支出規模は同4%増の1146億2200万円。3月に市長選挙を控えていることから、経常的経費を中心とした骨格予算として編成したものの、物価高騰や人件費・扶助費など義務的経費の伸びに伴い、15年度に次ぐ予算規模となった。保育園や消防出張所の建設、集合事務所改修などに継続費を設定している。
一般会計の普通建設事業費は101億0989万円(前年度比8.6%減)で、補助事業が28億4658万円(同22.9%減)、単独事業が72億6331万円(同1.4%減)。新たな政策経費や新規事業は、市長選後の補正に計上することからマイナスとなった。
主要事業をみると、仮称・消防署舞浜出張所整備事業には総額10億7616万円の継続費を設定し、鉄鋼通り3丁目に、RC造2階建て延べ800平方m規模の消防出張所を新築する。新年度早々に公告、6月議会に工事請負契約議案を提出することを想定している。設計は、楠山設計が担当している。
内田市長は、オリエンタルランドから提供された土地を活用し、出張所を建設することを説明。「舞浜地区は消防機能の空白地帯となっており、市民の安心安全を確保、災害などにも対応していく」と述べ、整備に意欲を示した。
今川地区保育園建設事業には同10億7222万円の継続費を設定し、今川4丁目に保育園を新築する。規模は重量鉄骨造2階建て延べ1107平方m程度。設計は久慈設計がまとめている。
集合事務所改修事業にも同13億4451万円の継続費を追加し、屋上防水や内装、外壁など大規模な改修に着手する。
千鳥学校給食センター維持管理運営事業には限度額161億3393万円の債務負担行為を追加し、3つの調理場の維持管理・運営を一本化する。事業手法はPFI事業のうち、施設の改修を含むRO方式を採用する。
このほか、新年度予算案では、無電柱化工事に1億6203万円、中央武道館改修工事に7461万円、新浦安駅北口バスベイ工事に8764万円、舞浜駅周辺あり方検討委託に330万円を確保している。