30億円でペデを整備 駅東口広場 25年度実施設計、26年度着工(小山市)

[2025/1/21 栃木版]

 小山市は、JR小山駅東口駅前広場の再整備事業で、駅前と白鴎大学本キャンパスに接続するようにペデストリアンデッキを設置する。市まちづくり推進課によると、今後は25年度に実施設計、26年度に下部工や地上および地下の支障物件の移設、27年度に下部工・上部工や乗降場の配置換え整備を実施する。ペデストリアンデッキや乗降場の供用開始は、28年度を予定。総事業費は、概算で30億円を見込んでいる。

 JR小山駅東口広場では、駅前ロータリーの車両通行の動線と横断歩道が交錯しており、歩行者の移動や車両の通行で渋滞が発生し、安全性などに支障を来たしている状況にある。また、小山駅構内から中央自由通路(愛称:さくら道)を通って東口広場に連絡するエスカレータ入口付近は一般車の乗降場となっており、バスの乗降場が駅利用者から離れた箇所に位置していることから、車両やバスの円滑な通行で課題がある。

 このため市は、円滑な車両の通行、歩行者の回遊性の向上、バス利用の利便性向上を目指すため、駅前広場の再整備を計画。中央自由通路と駅東地区への主要動線である大学通りをペデストリアンデッキで接続し、歩行者と車両の動線を分離して安全な歩行者空間を創出して、駅前広場の円滑な車両通行を目指す。

 ペデストリアンデッキは、中央自由通路と大学を駅前広場の上空で連絡させるように整備する。施設全体に屋根を設置して幅員は9mとし、大学入口付近で間口を狭める(W6m)計画となっている。東口駅前広場の再整備事業の基本設計は、オオバ(東京都千代田区)が担当した。

 現在は、駅舎側に接するように一般車の乗降場、駅前ロータリーの中央を走るようにバス乗降場が設置されているが、再整備で一般車乗降場とバス乗降場の位置を入れ替える。一般車乗降場には、ペデストリアンデッキに連絡する階段・エレベータ・エスカレータを設置。大学敷地の角にも、デッキに連絡する階段やエレベータを設置する。

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