学校の適正配置検討 総合計画後期計画 市営住宅で集約や統廃合(真岡市)
[2025/1/18 栃木版]
真岡市は、計画期間を2025年度から29年度までとする、総合計画2025-29(後期基本計画)案をまとめた。それによると、計画期間中に道路や上下水道等のインフラ整備などのほか、学校の適正配置のあり方の検討、中心市街地のリノベーション、市営住宅の集約や統廃合、市営墓地整備の検討、公共施設の建て替え・除却・再配置などに取り組む。
計画の内容を見ると、確かな学力の育成では教育環境の整備・充実を図るため、学校施設でICT機器やネットワーク環境を整備するほか、児童生徒数の減少による学校の適正配置を含めたあり方を検討する。
生涯スポーツ・レクリエーションの振興では、市総合運動公園の整備を推進するとともに、既存施設の有効活用を検討していく。商業の振興では、空き店舗の利活用支援などを行い、活用件数を23年度の累計11件から29年度に37件とする目標を設定する。工業の振興では、起業への支援などのほか、真岡てらうち産業団地の整備を進めていく。
良好な市街地形成では、空き家・空き地の有効活用、中心市街地の居住環境改善等によるリノベーションなどを進めていく。市街化区域整備率は23年度の75.2%から29年度には77%、市民1人あたりの公園面積は33.8%から35.9%、中心市街地のリノベーション事業で事業着手した路線は0路線から3路線にする目標を設定する。
安全で快適な住まいづくりでは、木造住宅の耐震化、市営住宅の集約・統廃合・長寿命化に向けた修繕、地籍調査の推進、空き家の適正管理と利活用、市営墓地整備の検討に取り組む。住宅耐震化率は23年度の90.6%から29年度には95%、市営住宅修繕戸数は102戸から275戸、地籍調査実施面積は0haから15ha、特定空家解体費補助金交付件数は累計12件から70件にする目標を設定している。
道路ネットワークの整備では、各種道路整備、歩道整備・バリアフリー化、橋梁の長寿命化などを進めていく。市道改良率は23年度の73.8%から29年度には74.6%、2m以上の橋梁修繕率は27.3%から100%、自転車通行空間整備率は19.2%から46.2%にする目標を設定する。
安定した上下水道サービスの提供では、上下水道施設の整備を進め、水道事業の計画区域内人口普及率は23年度の90.03%から29年度には91.08%、公共下水道・農業集落排水・合併処理浄化槽の普及率は86.5%から93%にする目標を設定している。
自然環境の保全と地球温暖化対策の推進では、森林保全や住宅用太陽光発電システム等の設置支援などを実施し、住宅用太陽光発電システム補助件数は23年度の累計2452件から29年度には3000件、住宅用蓄電池システム補助件数は累計86件から630件にする目標を設定する。
防災体制の整備・強化では、防災公園である総合運動公園の整備、水道施設・下水道施設の耐震化、流域治水対策の推進などを進めていく。地区防災計画の策定数は23年度の3地区から29年度には21地区にする目標を設定している。
交通安全の推進では、交通安全施設の設置、歩道整備、グリーンラインの設置、自転車利用者のための青色路面標示の整備などを進めていく。
安定した行財政運営では、大型事業の平準化などのほか、公共施設の老朽化対応へ、建て替え・除却・再配置等を進めていく。