複合施設を検討 旧猿島庁舎跡地 賑わい創出と有効利用へ(坂東市)
[2025/1/18 茨城版]
坂東市は、「地域複合施設建設検討委員会(委員長・青木浩美市議会副議長)」を立ち上げ、12月に第1回会合を開いた。今回の会合では建物の概要や、市としての方向性を説明したほか、委員から意見を受けた。第2回会合は2月をめどに開催する見通し。地域複合施設は旧猿島庁舎を解体した跡地に建設し、猿島地区の賑わい創出と跡地の有効活用を図る考えだ。
検討委員会は市議会議員や市の幹部職員、市民団体の代表者ら約20人で構成され、3回程度会合を開催して方向性を定める予定。早ければ25年度中に設計作業に入りたいとしている。市では窓口センターのほか、子育て支援センターとしての機能を考えているが、委員にはこのほか市民のための活用案を広く出してもらう見込み。
山地内にある旧猿島庁舎の周辺には、猿島福祉センター「ほほえみ」や猿島体育館、猿島図書館などが立地し、猿島地区の中心地となっている。旧庁舎は12月まで一部を「さしま窓口センター」として使用していたほか、倉庫として活用していた。敷地内には旧庁舎のほか庁舎西側の旧給食センターなど6棟が立地しているが、これらを解体し、一体的活用を図る予定だ。敷地の南側に立地する猿島公民館用地を含めた面積は約2万5000平方mとなる。
解体する旧庁舎の規模はRC造一部S造2階建て、延べ面積は2123平方m(1965年建設・延べ1344平方m、85年増築・延べ779平方m)。旧給食センターはS造平屋、面積は440平方m。解体工事は安田建設が担当し、6月30日までの工期で進めている。
跡地には猿島福祉センター「ほほえみ」内に移転して運営しているさしま窓口センターをはじめ、子育て支援センターなどを含めた地域複合施設を建設する予定で、猿島地区のランドマークになるような建物にするとともに、子育て世帯を対象とした、子育て世帯にやさしい施設が考えられている。
検討委員会は6月ごろまでに3回程度開催して検討作業を行う予定で、早ければ25年度中に設計作業に着手する見通しだ。