西小工区で歩道整備 鹿沼日光線 来年度から用地測量に着手(県鹿沼土木)
[2025/1/17 栃木版]
県鹿沼土木事務所は鹿沼市上日向地内の主要地方道鹿沼日光線で、歩道や路肩が狭く線形も悪い延長約1000m区間を対象に、西小工区として道路改築事業に着手する。昨年8月に道路詳細設計がまとまり、地元への説明会を開催した。それによると、車道と既存の東側の歩道を拡幅するとともに、西側にも歩道を設置し、線形を是正。区間内にある西原橋は、ボックスカルバートに架け替える。同事務所は25年度から交付金事業化して、用地測量に着手していく考えだ。
この路線は、鹿沼市の石橋町交差点から日光市小来川地区を経由して、東武日光駅前交差点に至る路線延長約34kmの道路。このうち、鹿沼市上日向地内は歩道が東側にしか無く、また幅も狭く歩行者と自転車のすれ違いが困難であり、路肩も狭いため自転車が車道にはみ出して走行している。さらにカーブもきついため、大型車がセンターラインをはみ出して走行している。
沿線には西小学校が立地し、また周辺には西中学校も立地して各校の通学路として利用されているが、このように円滑な交通や安全性に大きな課題があることから、道路改築により西側にも歩道を整備するとともに東側の歩道を拡幅し、線形を是正して安全かつ円滑な交通を確保する。
現況の幅員は、車道が2.5m×2と東側に歩道2.0m、西側に路肩0.95mなど、あわせて8.2mとなっている。拡幅改良により、計画幅員は上日向交差点から西小学校正門までが車道が3.0m×2、歩道2.5m×2、路肩0.75m×2の、あわせて12.5mとする。
また、西小学校正門から北側の歩道整備済み区間までについては歩道を東側のみとし、車道が3.0m×2、歩道2.5m、路肩0.75m(東側)および1.0m(西側)の、あわせて10.25mとする。構造物は、区間内の水路に架かる西原橋1カ所をボックスカルバートに架け替える。
整備にあたっては、まず上日向交差点から西小学校正門前までの区間で西側に歩道を新設し、水路を付け替えて西原橋を架け替える。引き続き西小学校正門前から北側の区間についても線形を是正し、東側の歩道を拡幅する。そのあと、上日向交差点から西小学校正門前までの区間で東側の歩道を拡幅し、事業を完了させる。
なお西小工区ではこれまで、用地調査や路線測量、道路詳細設計を東亜サーベイ(宇都宮市)に委託して実施している。