99事業の実現へ 公約ロードマップ 新図書館や道の駅検討(つくば市)

[2025/1/17 茨城版]
 つくば市は、五十嵐立青市長の3期目就任に伴う「市長公約事業のロードマップ2024-2028」を作成した。公約に掲げた全99事業の実現に向けて、事業の目的や実施時期などを明記。主なものでは、複合機能を持つ新たな図書館や道の駅の整備検討、陸上競技場の整備、中央公園のリニューアルなどを盛り込んだ。

 新たな図書館の整備は、中央図書館の老朽化や市の人口増加を受けてのもの。整備の際には、子育て世帯のほか多世代の活動の拠点となる場とする。今後は25年度に先進事例調査・視察、市民アンケートを実施して、26年度に基本構想に着手。27年度に基本計画、28年度に基本設計をとりまとめる方針。

 これにあわせて、中央図書館のリノベーションも計画しており、市民意見を反映させた施設改修を行う。本年度は準備段階として、中庭の植栽について伐採・剪定を実施。25年度には中庭にウッドデッキやベンチなどを設けるとともに、図書館入口左手の中庭全面ガラスの一部取り外し、デッキへのアクセスを可能とする自動ドア出入口を設置する。また、こども(児童)コーナーの改修では25年度に設計、26年度に工事を予定している。

 陸上競技場の整備は、市立の陸上競技場がないことを受けて実施する。建設地は旧上郷高校跡地7万0089平方m。第4種公認(第3種相当整備)で、400mトラック1面を整備。25-26年度で高校施設の解体工事、26年度末-28年度で陸上競技場の整備工事を行う。解体設計は青山建築設計事務所、陸上競技場整備の設計はあい造園設計事務所茨城事務所・増山栄建築設計事務所・申建築設計事務所JVが担当している。

 道の駅の整備検討は、新たな観光・市民生活拠点の形成を目指すもの。本年度は4カ所の候補地案から、それぞれの立地優位性や商圏、類似店舗の有無、需要の見込み、経済波及効果を比較する検討基礎調査を進めてきた。調査の結果、池田地区と上原・松野木地区の2カ所を選定。25年度は基本構想の策定に向けて、検討委員会の設立や関係機関との協議に入る見込み。

 中央公園のリニューアルではさくら民家園やレストハウス、隣接する中央図書館と連携し、駅前公園に相応しい空間とする。このうち、さくら民家園では茅葺屋根の全面葺き替え工事を計画しており、25年度に設計、26-27年度に工事を予定。その他の公園施設については25年度早期に基本計画を策定し、25-27年度に基本設計と詳細設計をとりまとめる。設計がまとまったものから順次工事に着手する。

 このほか芸術文化拠点の整備では、田水山小学校を活用して芸術家や市民の創作や発表の場をつくる。設計はandHAND建築設計事務所・河野正博建築設計事務所JVが担当しており、年度内に策定。工事は25-26年度中ごろで実施する。

 茎崎給食レストランは市内の人口増加による需要増への対応のほか、地産地消や食育の推進、新たな地域コミュニティの場の創造を図るためのもの。建設予定地は旧岩崎保育所約2500平方m。現在は施設整備の設計業者選定に係るプロポーザルを実施中。25年度に既存施設の解体工事、26-27年度に本体工事を行う。

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