DB方式の市庁舎プロポ再公告 提案上限154億円に(千葉県市原市)

[2025/1/16 千葉版]
 千葉県市原市は15日、市庁舎の整備事業者を選定する公募型プロポーザルを再公告した。提案価格の上限を5億2775万9400円引き上げ、154億8354万2000円とするほか、選定期間を短縮する。デザインビルド(DB)方式で、RC造一部S造6階建て延べ1万3473平方m規模の新庁舎などを整備するもので、27日まで参加表明書を受け付けている。

 2024年10月に公告したプロポでは、参加表明した事業者から参加辞退届出書が提出されたため、手続きを中止。市契約検査管財課は、募集要項を見直し、提案価格の上限を債務負担の範囲内で再設定したほか、契約までの期間をできる限り短縮している。

 プロポの参加要件は単独企業または共同企業体とする。設計業務の要件として、一級建築士事務所の登録があることや業務実績などを求めている。施工業務は、建築一式工事で特定建設業の許可を受けており、市入札参加資格者名簿「建築一式」の総合点数1600点以上であることのほか、施工実績などを要件とする。

 21日から23日まで現地視察できる。VE提案や対話を経て、2月17日~21日に技術提案書を受け付け、プレゼンテーションやヒアリングを実施し、3月中旬に優先交渉権者を公表する。すぐに仮契約を締結し、市議会に議案を上程する方針で、3月下旬の本契約締結を目指す。発注支援業務は明豊ファシリティワークス(東京都千代田区)が担当している。

 山下設計(東京都中央区)がとりまとめた基本設計をみると、新庁舎をB駐車場に配置することで、第1庁舎とL字型の庁舎配置となる。新庁舎と第1庁舎の間に屋外デッキ(上総テラス)を新設する。

 新庁舎の構造・規模はRC造一部S造6階建て延べ1万3473平方mを想定。基礎免震構造を採用する。上総テラスのほか、大型公用車車庫2カ所、駐輪場などを整備していく。

 解体工事の対象となるのは、第2庁舎、議会厚生棟、エネルギーセンター、新議会棟、大型車車庫など。関連工事として、第1庁舎改修や外構などを予定している。

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