募集要項を3月公表 サッカー場整備運営 17日に現地説明会開催(小山市)
[2025/1/10 栃木版]
小山市は、思川沿いに設置するサッカー場の整備および運営事業の実施方針と、要求水準書案をまとめた。設計・建設・維持管理・運営の各企業で構成するグループを募集する方針で、募集要項等の公表は3月、参加資格審査の受付は5月下旬を予定し、対話の実施は6月下旬、提案書類の受付は7月下旬、優先交渉権者の決定および公表は9月に行う。実施方針や要求水準書案の説明会および現地見学会は1月17日に行う予定で、申し込みは14日までに市生涯スポーツ課へ電子メールで申し込む。
市は、市サッカー協会や市民からの要望を踏まえ、多くの市民が利用できる新たなサッカー場を整備する。事業手法は、設計・施工・維持管理運営を行うDBO方式を採用し、事業者はサッカー場の指定管理者に指定される予定となっている。
応募にあたっては、設計企業・建設企業・維持管理企業・運営企業による複数の企業のグループを構成する。市は市内事業者が構成企業として加わるなど、地域経済への貢献を期待しており、事業参加を検討する事業者とのマッチングを促すため、7月下旬までマッチング制度の受付を行っている。
建築施設の設計企業は、過去10年以内に地方公共団体発注の建築物の設計実績を有する、市の測量・コンサルタント等の入札資格を持つ業者とする。また公園基盤施設の設計企業は、過去10年以内に地方公共団体発注の屋外運動施設(サッカー場、グラウンド等)の設計実績を有する、市の測量・コンサルタント等の入札資格を持つ業者とする。
建築施設の建設企業は、過去10年以内に地方公共団体発注の建築物の施工実績を有する、市の建築一式工事(ランクA以上)の入札資格を持つ市内業者とする。公園基盤施設の建設企業は、過去10年以内に地方公共団体発注の屋外運動施設(サッカー場、グラウンド等)の施工実績を有する、市の土木一式工事(ランクA以上)の入札資格を持つ業者とする。
維持管理企業は、過去10年以内に年間を通じた天然芝を有する屋外運動施設の維持管理実績を有する者とする。運営企業は、過去10年以内に年間を通じたスポーツ教室の運営実績を有する者とする。その他業務で参加する業者は、必要となる資格および資格者を有することを条件とする。
事業範囲は、施設整備業務が▽調査業務▽設計および各種申請手続き業務▽建設工事▽検査対応業務-など、開業準備業務が▽備品等調達・設置業務▽開業準備業務▽供用開始前の広報活動、予約受付業務-など、運営業務が▽案内業務▽総務業務災害時初動対応業務▽自主事業-など、維持管理業務が▽公園や建物等の保守管理業務▽修繕・更新業務-などとする。
事業期間は、施設整備が契約締結日から2028年10月31日まで、開業準備が契約締結日翌日以降の事業者提案日から26年11月30日まで、維持管理・運営が28年12月1日から39年3月31日までとなっている。
事業地は思川沿いの渋井地内の3万6350平方mで、現状は駐車場、残土置き場、調整池などが所在している。整備する施設は▽サッカー場▽多目的広場(天然芝少年用サッカーコート1面)▽芝生広場(ふれあい広場)▽管理棟▽駐車場(小型車221台以上、大型車3台以上、思いやり駐車場5台以上)・駐輪場(150台以上)▽調整池▽その他公園施設(ベンチ、案内板、公園灯、時計、水飲み場など)-で構成する。
サッカー場には、人工芝一般サッカーコート1面、観覧席(計180席、日除け付きの簡易的な設備を想定)、ナイター照明設備を設ける。芝生広場の規模は約1500平方mとし、一部屋根付き広場(A約600平方m、屋根下部は人工芝)、周回コース(ウォーキング・ジョギング利用)などを設置するほか、事業者が提案する機能も設ける。
管理棟の規模は約300平方mで、事務室・会議室・更衣室・医務室・トイレ・授乳室・器具庫・倉庫などを必須機能とし、そのほか事業者が提案する機能も設ける。耐震性能は構造体がIII類、非構造部材がB類、建築設備が乙類とする。