近く設計に着手 新消防庁舎 27年度の供用開始目指す(土浦市)

[2025/1/10 茨城版]
 土浦市は、新消防署庁舎整備基本計画を公表した。老朽化した南分署と荒川沖消防署を統合するもので、建設地は右籾地内の約6998平方m。庁舎の建設規模は2階建てで、延床面積は1400平方m程度を想定する。近く基本・実施設計業務を発注し、25年度末までに策定する計画。設計の予算額は9644万円を確保している。26年度前半に造成工事、26年度後半から27年度にかけて本体工事を実施し、27年度内の竣工を見込む。

 新たな消防庁舎の整備は南分署の老朽化と土地・建物が狭あいであることや、荒川沖消防署が住宅地に接することなどを踏まえ、両施設の統合を行うもの。いずれの庁舎も資料を保存する書庫や倉庫がないほか、講習を開催するための講堂や会議室がない状況。現庁舎の建替や改修で対応することは困難であることから、新庁舎を建設することとなった。

 建設地は両庁舎の中間地点となる右籾地内の約6998平方mを活用する。国道125号バイパスと県道土浦竜ケ崎線が交差する南東側。市街化調整区域で用途地域の指定はなし。建ぺい率は60%、容積率は200%に設定している。

 庁舎の規模は2階建てで、延床面積は1400平方m程度を想定。事務棟と車庫棟、訓練塔などを配置する。

 このうち、事務棟には事務室や文書庫、食堂・厨房、休憩室、トレーニング室、仮眠室、多目的室などを整備。また、既存施設になく喫緊の課題である女性用スペースの設置も行う。

 車庫棟には車庫、車両関係資機材庫、救急用備品庫、救急訓練室などを配置する。このほか、訓練塔や屋外訓練場を設け、操法訓練と放水訓練ができるスペースを確保する考えだ。

 市では年度内に基本・実施設計業務を発注し、25年度末までにまとめる。12月補正予算では事業費として、24-25年度の債務負担行為限度額9644万円を設定した。設計の委託方法はまだ未定とする。その後、26年度前半に建設地の造成工事、26年度後半から27年度で庁舎の本体工事を行う。27年度内の竣工を目指して整備を進める。

 統合の対象となる施設を見ると、南分署はS造平屋で床面積320平方m、1983年12月竣工。配置車両は3台(消防ポンプ自動車・2000リットル水槽付、高規格救急自動車、査察広報車各1台)。

 荒川沖消防署は94年7月竣工(12年12月に一部改修)で、RC造2階建て延べ床537平方m。車両4台(消防ポンプ自動車・2000リットル水槽付、消防ポンプ自動車、高規格救急自動車、査察広報車各1台)を保有している。

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