施工は三井住友建設ら 学校給食センターの整備(宮城県 石巻市)

[2024/1/9 宮城版]
 石巻市は、新学校給食センター整備運営事業の一般競争入札(総合評価)に関し、審査講評をホームページに公表した。入札ではジーエスエフ(東京都新宿区)のグループを落札決定しており、審査講評でグループのメンバーなどを明らかにした。新学校給食センターはPFI(BTO方式)で整備することにしており、施工は三井住友建設東北支店(仙台市青葉区)と日本製紙石巻テクノ(石巻市)が担う。

 同グループの構成企業は、三井住友建設東北支店と日本製紙石巻テクノのほか、梓設計東北事務所、盛総合設計、日本調理機東北支店、合人社計画研究所となっている。

 新学校給食センターの入札では、代表企業がジーエスエフのグループとメフォスのグループの2グループから参加申請があり、提案を求めて審査した。審査委員会のメンバーは6人で、国土政策研究所の伊庭良知理事が委員長を務めた。

 総合審査では入札価格の評価点が30点満点、提案内容の評価点が70点満点の計100点満点で評価した。合計得点はジーエスエフのグループが100点、メフォスのグループが94.60点だった。

 入札価格はジーエスエフのグループが税込み85億0561万9245円、メフォスのグループが同85億1824万4246円だった。

 ジーエスエフグループの提案に対する講評では、施設整備業務に関し、敷地特性に配慮した効率的かつ適切な配置計画や開放感あふれる空間づくり、外部有識者の監修に基づいた衛生管理プランなどが高く評価された。施工計画については、ICTの活用や予期せぬ災害に対する現場の安全対策などが評価された。

 メフォスグループの構成メンバーは、佐藤総合計画東北オフィス、東急建設東北支店、豊和建設、東急コミュニティー、同和興業、中西製作所東北支店、武山商運、三菱HCキャピタル。

 新学校給食センターは北村字前山4-10の市有地に建設する。敷地面積は約4万8000平方mで、うち8500平方m以内に整備する。施設内は給食エリア、事務・その他エリア、付帯施設に分ける。調理能力は1日約4000食を確保する。献立方式は1日2献立とする。

 BTO方式ではPFI事業者が市有地に施設を設計・建設し、完成後に所有権を市に移した上で、維持管理や給食運営を行う。PFI事業者は設計企業、建設企業、工事監理企業、維持管理企業、運営企業で構成。落札決定後は市内に特別目的会社(SPC)を設立する。

 今後は月内に仮事業契約、3月に事業契約を結ぶ予定。3月ごろに施設の設計に着手し、11月~12月ごろの着工、2027年1月ごろの引き渡し、同年4月1日の供用開始を目指す。

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