井戸沢で砂防堰堤工 発注見通し(関東地方整備局)

[2025/1/7 栃木版]

 国土交通省関東地方整備局は7日に、建設工事発注見通し(1月期・250万円超)を公表する。県内の事務所は合わせて15件の発注を予定し、このうち日光砂防事務所は小米平上流砂防堰堤改築工事と井戸沢砂防堰堤工事を一般競争入札で発注。また、宇都宮国道事務所は矢板出張所管内や小山出張所管内の維持工事などを、渡良瀬川河川事務所は河川維持管理工事3件などを発注し、鬼怒川ダム統合管理事務所は川俣ダム管内と湯西川ダム管内の維持工事などの発注を予定する。なお一般土木・建築やアスファルト舗装工事などは、2025年度に契約する工事から発注標準金額を引き上げる。=10面に事務所別の発注予定

 1月期の発注見通しは、港湾空港を除き一般競争入札(政府調達協定対象)3件、一般競争入札195件、公募型指名競争入札37件の計235件を公表する。工種別では一般土木52件、造園工事28件、維持修繕工事118件、通信設備工事10件、橋梁補修工事10件などとなっている。

 県内の事務所は、一般競争入札を宇都宮国道事務所5件と渡良瀬川河川事務所3件、日光砂防事務所2件、鬼怒川ダム統合管理事務所4件の計14件発注する。また公募型指名競争入札は、渡良瀬川河川事務所で1件を予定する。

 事務所別でみると、宇都宮国道事務所は25年度の国分寺・小山出張所管内緑地管理工事を発注するほか、25・26・27年度3カ年の矢板出張所管内と小山出張所管内の維持工事、国分寺・小山出張所管内の清掃作業、宇都宮国道管内の道路照明維持工事を第4四半期に発注する。矢板出張所管内と小山出張所管内の維持工事は、発注規模をそれぞれ3億4000万円以上8億1000万円未満としている。

 渡良瀬川河川事務所は、25年度の桐生管内維持管理工事と佐野河川管内右岸維持管理工事、および25・26年度の足利管内左岸維持管理工事を一般競争入札で発注する。また、渡良瀬川河川事務所庁舎空調設備改修その他工事は、公募型指名競争入札で発注する。

 日光砂防事務所は、小米平上流砂防堰堤改築工事と井戸沢砂防堰堤工事を第1四半期に一般競争入札で発注し、約8カ月の工期で施工する。小米平上流の砂防堰堤改築はコンクリート約630立方mと間知石積約400立方mなど、井戸沢の砂防堰堤はコンクリート約1000立方mなどの内容で、工事発注規模はいずれも1億円以上2億円未満とする。

 鬼怒川ダム統合管理事務所は、川治ダム外無線LAN設備設置工事と25・26年度の川俣ダム管内および湯西川ダム管内の維持工事を第4四半期に、25年度の川治ダム他土砂掘削工事を第1四半期に、それぞれ一般競争入札で発注する。

 このほか県内で施工する案件は、下館河川事務所が25・26年度の氏家管内と石井管内の維持管理工事を一般競争入札で発注する。氏家管内は塩谷町で堤防除草工約40万平方mや河川維持工、情況把握業務など、石井管内は宇都宮市で堤防除草工約55万平方mや河川維持工、情況把握業務などの内容で、工事発注規模はそれぞれ1億円以上2億円未満とする。

 利根川上流河川事務所は、小山市の25年度渡良瀬川左岸河川維持工事と25・26年度古河管内上流部河川維持工事を第4四半期に一般競争入札で発注する。渡良瀬川左岸は堤防除草工や堤防養生工など、古河管内上流部は堤防除草工などで、工事発注規模は1億円から2億円未満とする。

 なお、発注標準金額は25年度に契約する工事から引き上げられ、一般土木・建築はAが7.2億円以上から8.2億円以上に、Bが3億円以上7.2億円未満から3.4億円以上8.2億円未満に、Cが0.6億円以上3億円未満から0.7億円以上3.4億円未満に、Dが0.6億円未満から0.7億円未満に変更する。

 また、アスファルト舗装工事や造園工事、電気設備・暖冷房衛生設備も、それぞれ25年度契約分から発注標準金額の引き上げが適用される。

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