25年度予算の要求 コミセン減築改修や市場再整備( 千葉市)
[2024/12/25 千葉版]
千葉市は、2025年度各局予算要求をとりまとめた。一般会計では建設局や環境局が前年度予算に比べ30%増を超える見積額を計上。ECI方式で千葉中央コミュニティセンターの減築大規模改修工事に着手するほか、民間活力を導入して市場の再整備を進めていく方向性が示されている。
この予算要求は、各事業の所管局長が25年度の事業に必要だと思われる経費を市長に要求した見積額としてとりまとめたもので、市財政課が見積内容を精査する。一般会計は見積総額が5991億円となり、前年度予算に比べて17%増加している。
部局別にみると、建設局は前年度比33%増の456億3900万円、都市局は同14%増の245億6200万円、環境局は同60%増の500億2500万円。
主な事業をみると、千葉中央コミュニティセンター再整備に9億7100万円を要望。耐震性能を確保した上で、引き続き公共公用利用するため、ECI方式で減築大規模改修工事に着手する。
末広3丁目用地における子育て関連複合施設の整備に1億2400万円を計上。東部児童相談所や養護教育センターなどで構成する複合施設を新設する計画だ。
脱炭素先行地域づくり事業の推進では12億9100万円を要求。市有施設の脱炭素化に向け、清掃工場の余剰電力活用、太陽光発電設備などの設置を進めていく。併せて民間施設に太陽光発電設備などを導入する。
廃棄物処理施設関連では288億3200万円を計上。北谷津用地で新清掃工場の建設工事を本格化するほか、その周辺で環境学習拠点の整備を進めていく。このほか、新港清掃工場のリニューアル、次期最終処分場や次期リサイクル施設の整備に向けた事業費などを盛り込んでいる。
千葉駅東エリア(西銀座周辺)の再開発に2300万円を要求。西銀座地区再開発準備組合との協議・調整を進め、事業の効果を確認しながら再開発事業を検討していく。
道路関連では、検見川・真砂スマートIC(仮称)に1億0300万円を要望。設置箇所は美浜区の国道357号・千葉西警察入口交差点から東京側約700m付近を想定。NEXCO東日本とともに早期整備を目指している。
都市計画道路関連では、幕張本郷松波線に10億3500万円、塩田町誉田町線に8億5900万円、磯辺茂呂町線に8億3900万円をそれぞれ求めている。
地方卸売市場事業特別会計では、施設の老朽化や流通に求められる温度・衛生管理に対応するため、民間活力を導入し、市場の再整備を進めていく方針が盛り込まれている。
予算編成のスケジュールをみると、今月下旬までに市長報告・査定を実施し、財政局長が内示。年明けの市長復活査定・示達などを経て、25年1月下旬に予算案を公表する予定だ。