設立準備会を発足 みらい平東地区 組合施行で区画整理事業(つくばみらい市)
[2024/12/20 茨城版]
つくばみらい市はみらい平東地区の土地利用促進を進めており、15日に地権者で組織する土地区画整理組合設立準備会が結成された。同日には大山仁一会長が小田川浩市長と面会して、事業施行のための技術申請書などを市に提出。今後は事業協力者である大本組・大和測量JVに組合設立の業務支援を委託し、26年度後半の組合設立を目指す考えだ。
この事業は市へのさらなる転入者の受け皿として、伊奈東市街地と一体となる良好な新住宅地の開発を行うもの。施行面積はつくばみらい市小張と伊奈東の各一部、約19ha。みらい平市街化区域と伊奈東市街化区域に挟まれた地区で、つくばエクスプレスのみらい平駅から約1kmに位置している。
現況は主に畑や山林で、農業振興地域農用地区域または森林法地域計画対象民有地。地権者数は約90人となる。市街化調整区域から市街化区域への編入(用途地域の変更、地区計画の決定、土地区画整理事業の決定)を目指している。
事業は、26年度後半に設立予定のみらい平東地区土地区画整理組合により施工する。11月27日時点での仮同意率は権利者ベースで84%、面積ベースで85%。今後は事業調査や基本計画・事業計画案作成などを進める。組合設立後には事業協力者と業務代行契約を締結する計画だ。
今回は準備会の設立に合わせて、市に対し結成届と事業の施工準備のための技術申請書を提出した。提出にあたり大山会長は「地権者や市をはじめとした関係機関の皆さまのご協力を頂きながら、事業化に向けて進めていきたい」とコメント。小田川市長は「子育て世帯の定着や経済の更なる活性化など、地域の皆さまと協力しスピード感をもって取り組んでいきたい」などとあいさつした。
今後は3月にも事業協力者との基本協定を締結。25年度には用途地域の変更や地区計画の決定を行って、26年度後半の組合設立、事業認可取得を目指す。