環境研究センターの建替 農林総研が最有力候補地に(千葉県)
千葉県環境研究センター基本計画検討会議(座長・近藤昭彦千葉大学名誉教授)の第2回会合がオンライン形式で開かれた。研究機能を強化するため、市原(市原市)、稲毛(千葉市美浜区)の2地区に分散している本館や新館、研究棟などを集約し、新庁舎を建設する計画。県農林総合研究センター旧別館周辺(千葉市緑区)を最有力候補地に選定している。
建設候補地については、必要な敷地面積を9000平方m以上とし、県内全域で23カ所を抽出。この中から、用地取得の容易性や敷地面積、交通アクセスなどを考慮し、▽県環境研究センター(市原市)▽県農林総合研究センター旧別館・空地(千葉市緑区)▽県農林総合研究センター旧本館(同)──の3カ所に絞り込んでいる。
建設候補地の検討に当たり、建物の構造・規模はRC造延べ5400平方m、駐車場は100台分のスペースを想定し、比較評価を実施。総合評価した結果、敷地が広大で、最も建設・解体費が低く抑えられることなどから、「県農林総合研究センター旧別館・空地」を最有力候補地に選定している。
委員からは、建設候補地へのアクセスに関する質問が多く出されたものの、比較評価結果については妥当とする意見が大半を占めた。
次回の検討会議で、土地利用計画や延床面積、必要諸室、設備計画、整備工程、概算工事費など施設整備に関する事項を話し合う。委員から出された意見を踏まえ、年度内に基本計画をとりまとめる方針だ。
基本計画策定支援業務は安井建築設計事務所(大阪市中央区)が担当している。