3月に発注手続き 子育て支援センター 債務負担設定で前倒し(阿見町)

[2024/12/18 茨城版]
 阿見町は、子育て支援総合センター(仮称)の整備に向け、12月の補正予算で債務負担行為として建築工事費7億9700万円と、関連工事となるふれあいの路ステージ等解体工事費2150万円を設定した。当初は25年6月議会後の着工を予定していたが、25年度早期の着工に向け、3月にも発注手続きに着手する。開札は4月を予定し、同月中に開かれる臨時議会での承認を目指す。順調に進めば、ゴールデンウィーク後にも着工し、26年度当初からの供用開始を予定している。

 子育て支援総合センターの整備は、22年3月末で学校区児童館が閉館したことに加え、中郷保育所内に設置されている地域子育て支援センターの老朽化や手狭になっていることなどから計画した。荒川本郷地区などでは、子育て世帯の転入などが見込まれている。このため、子育て家庭やボランティアが自由に集い交流できる場を提供するほか、子育てに関する相談窓口や講座を充実させるなど、子ども・家庭・地域の子育て機能の総合支援拠点とする。

 建設地は、周辺で子どもを遊ばせながら親子がくつろげることや、総合保健福祉会館内に設置予定のこども家庭センター(25年4月開所)との連携などを評価。3カ所の候補地から、総合保健福祉会館西側の広場(5800平方m)に決定した。

 建設規模は現在、S造一部木造平屋、面積は約1100平方m程度で進められているもよう。建物は、全体を大きな1枚の屋根が覆うデザインとし、北側の屋根を最も高くすることで、遠景から見たときも建物の顏となるように計画する。建物の出入口は南側とし、駐車場・ふれあいの路・さわやかセンターのどこからでもアクセスを容易にする。

 内部は、子育て支援ゾーン、地域交流ゾーン、施設管理ゾーンの3つで構成。子育て支援ゾーンには、アクティブスペースやはいはいスペース、ブロック遊びスペース、読書・学習スペース、幼児用トイレ、託児スペース、おむつ替えスペース、授乳室、相談室、多目的スペースを設置。地域交流ゾーンには、飲食・情報共有スペースやエントランスホールを、施設管理ゾーンには事務室や更衣室、洗濯スペース、給湯・休憩室などを配置する計画だ。

 設計はandHAND建築設計事務所(つくば市)が担当し、年度内にまとめる。工事では、建設地内にあるふれあいの路を解体したあと、26年度の開館を目指して建設工事を進めていく。

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