市道2路線を改良 曲畑と志鳥下 辺地総合整備計画を策定(那須烏山市)
[2024/12/14 栃木版]
那須烏山市は12月定例市議会で、曲畑辺地と志鳥下辺地の2地区を対象とした、辺地総合整備計画の策定についての議案を議決した。これら2計画の期間はいずれも2025年度から29年度までの5年間となっており、市道田野倉曲畑線と市道下川井柏崎線の整備を進めていく。2地区の計画の事業費は、曲畑辺地が4億0500万円、志鳥下辺地が4億0500万円となっている。
曲畑辺地の辺地総合整備計画は、市の南西部に位置する曲畑字下條地区を対象とする。この地区は大赤根の高保地から南の主要地方道宇都宮向田線まで斜面が続き、山腹のわずかな平地に集落が形成され、地理的条件が劣悪になっている。
また、幹線道路に通じる地域内の生活道路の整備も不十分であり、同地区の生活道路である市道田野倉曲畑線は幅員が狭あいで、緊急時の患者輸送、通勤、通学に不便をきたしている。このように早急な改良整備が必要となっているため、辺地総合整備計画を策定して市道の整備を目指す。
計画によると、市道田野倉曲畑線は延長650mで拡幅整備を行う。幅員を10mに拡幅し、片側に歩道(W2.5m)を設置する。設計は、日研測量(那須塩原市)が担当している。
志鳥下辺地の辺地総合整備計画は、市の北西部に位置する志鳥字柏崎地区を対象とする。同地区は、主要地方道那須烏山矢板線まで斜面が続き、山腹のわずかな平地に集落が形成され、地理的条件が劣悪になっている。
幹線道路に通じる地域内の生活道路の整備も不十分であり、同地区での生活道路である市道下川井柏崎線は老朽化に加えて幅員も狭あいで、緊急時の患者輸送、通勤、通学に不便をきたしている。早急な改良整備が必要となっていることから、辺地総合整備計画を策定して市道の整備を目指す。
市道下川井柏崎線は、延長500mで傷んだ路面のリフレッシュ整備を行うほか、側溝整備も実施する。設計は、宇都宮測量(宇都宮市)が担当している。
曲畑辺地と志鳥下辺地の2地区はこれまで、24年度までの計画で整備を進めており、25年度からも新たに計画を策定して整備を継続していく。