給食センターの整備落札 ジーエスエフグループに(宮城県 石巻市がPFI)
[2024/12/7 宮城版]
石巻市は、新学校給食センター整備運営事業の一般競争入札(総合評価)で、ジーエスエフ(東京都新宿区)のグループが落札したことを明らかにした。落札額は税込85億0561万9245円。入札の提案上限額は85億5000万円だった。10月15日まで提案書や入札を受け付けていた。整備手法はPFI事業のBTO方式で、事業期間が2042年3月31日まで。
新給食センターは北村字前山4-10の市有地に建設する。敷地面積は約4万8000平方mで、うち8500平方m以内に整備する。施設内は給食エリア、事務・その他エリア、付帯施設に分ける。
給食エリアは汚染作業区域に入荷室・仕分室、食品庫、下処理室、冷蔵庫、洗浄室、防災備蓄倉庫などを配置し、非汚染作業区域に上処理室、煮炊き調理室、食物アレルギー対応調理室、コンテナ室などを設ける。
事務・その他エリアは事務室、トイレ、会議室兼多目的室、食育調理実習室、見学通路・食育資料展示ホールなどで構成。付帯施設は貯水槽や駐車場、配送車両車庫、外灯設備などを設置する。
調理能力は1日約4000食を確保する。配食校数は小学校が14校、中学校が9校、幼稚園が2園。献立方式は1日2献立とする。
BTO方式ではPFI事業者が市有地に施設を設計・建設し、完成後に所有権を市に移した上で、維持管理や給食運営を行う。PFI事業者は設計企業、建設企業、工事監理企業、維持管理企業、運営企業で構成する。落札決定後は市内に特別目的会社(SPC)を設立する。
今後は月内に基本協定、来年1月に仮事業契約、同3月に事業契約を結ぶ予定。施設の設計・建設は25年3月ごろから27年1月ごろまでに行い、27年1月ごろの引き渡し、同年4月1日の供用開始を目指す。新学校給食センターの基本計画策定業務やPFIアドバイザリー業務は日本工営都市空間(仙台支店・仙台市青葉区)に委託した。
市内には学校給食センターが4カ所にあり、このうち老朽化している住吉、河北、河南の3カ所を統合し、新学校給食センターを整備する。