統合小で基本構想 保健センター整備へ用地取得(石岡市補正)

[2024/12/10 茨城版]
 石岡市は、3日開会の市議会第4回定例会に一般会計補正予算案(第6号)を提出した。主なものでは、八郷中学校区統合小学校整備に係る基本構想策定委託料708万円を計上。総合保健センター整備事業には用地購入費2400万円と工作物補償費800万円、学校施設事務費には個別施設計画策定業務委託料688万円を確保した。いずれも全額を繰越明許費に設定している。

 八郷地区では現在の小学校8校を統合して、八郷中学校の隣接地に新たな小学校を設置する。開校時期は31年度を想定。基本構想の委託方法はプロポーザル方式または一般競争入札で、議決後すぐに手続きを開始する考え。来年度中にとりまとめる計画だ。

 25年度は基本構想と並行して、用地取得に向けた地権者交渉や用地測量に着手。26-27年度で設計や用地買収、造成工事を進め、建設工事は28-30年度の3カ年で実施する。

 学校施設個別施設計画は各学校施設の大規模改修計画などの方針を示すもので、5年ごとに改定している。今回は統合小整備により八郷地区の小学校の方針を変更するほか、その他の学校についても現状を踏まえた修正を図る。

 総合保健センターの整備は、老朽化が進む石岡保健センターと八郷保健センターを統合するもの。建設地はひまわりの館の北側用地約8500平方m。施設は平屋で床面積2400平方mを予定する。

 施設には▽健康づくり支援機能▽子育て支援機能(こども家庭センター)▽その他機能──を導入。外構工事費を除いた現時点での概算工事費は約12億2000万円程度を見込んでいる。

 設計費は25年度当初予算で確保し、年度前半までにまとめる考え。25年度後半から26年度にかけて工事を行って、27年度の供用開始を目指す。

 このほか、学校維持管理費には施設整備工事費456万円を充当。杉並小学校でトイレ2基の洋式化工事を行うほか、園部小学校の電気設備更新工事を実施する。

 文化財保護保存および普及費には工事費358万円を配分し、石岡の陣屋門の自動火災報知設備の再設置を行う。以前は隣接する旧市民会館と一体的なシステムを使用していたが、同施設の解体に伴い一時的に撤去していた。

 朝日里山学校管理運営費には工事費302万円を予算化。7月に発生した落雷によりエアコンと火災報知器が故障したため修繕する。

 一般会計補正予算(第6号)は4億4008万円を追加。本年度の総額を354億4327万円としている。

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