都計道の整備に13億円 古川地区/来年度は190m発注(宮城県 大崎市 李埣新田線)
[2024/12/6 宮城版]
大崎市は、本年度から古川地区で都市計画道路「李埣新田(すもぞねにいだ)線」のII期区間を整備しており、来年度に延長約190mの道路改良工事を発注する予定だ。II期区間は対象延長が約1.5km。2027年度の全体完成を目指す。総事業費は約13億円を試算している。
同線は延長約5.5kmの整備が都市計画決定しており、古川中心部の北側を環状線のように横断させる。東側は国道108号まで整備し、西側は国道47号に結び付ける。その間には国道4号が縦断している。
道路整備は中間部から始めており、I期事業で県道古川佐沼線から国道4号までに至る延長約500mを整備し、2019年度に完成した。
II期事業では国道4号から西側に向かって古川一迫線までの延長約1.5kmを整備する。4号から約680mが既存道路の拡幅で、それより西側の約820mは田んぼに道路を新設する。
全幅は16mを確保し、車道6m(2車線)と両側に幅3.5mの歩道を設ける考え。新設区間内には農業用水路をまたぐ15m程度の橋も架設する予定。
本年度はII期区間の初弾工事を今埜建設(大崎市)に発注した。初弾工は国道4号からすぐ西側の延長73m区間で、860立方mの掘削工や、30立方mの路体盛土工、延長146mの自由勾配側溝の設置、延長142mのプレキャストL型側溝の敷設、583平方mの下層路盤工など。工期は25年3月21日まで。
予算の調整次第では、第2弾工事を年度内に発注する可能性もある。来年度に工事発注を予定するのはこの続きで、同じように下層路盤まで行う見込み。来年度は用地買収も継続する。延長がある程度進んだ段階で、表層をアスファルト舗装する考え。
II期事業の整備に関する調査設計は、21年度にオオバ(東北支店・仙台市青葉区)がまとめた。