子育て施設に着工 荒川本郷区画整理で測量や設計(阿見町補正)

[2024/12/6 茨城版]
 阿見町は、3日開会の定例町議会に、本年度の補正予算案などを提案した。一般会計(補正第5号)では、4232万円を追加して総額を221億9155万円とする。主なものでは、子育て支援総合センターの整備に向けて新築工事費に7億9700万円の債務負担行為(25年度)を設定し、3月にも入札手続きに着手する。荒川本郷地区中心エリアの土地区画整理事業では、検討業務委託料として2カ年総額2462万円を計上し、測量や設計などを進める。

 子育て支援総合センターは、子ども.家庭・地域の子育て機能の総合支援拠点とするもので、総合保健福祉会館西側の広場(5800平方m)を活用して建設する。現在は、andHAND建築設計事務所(つくば市)により設計を策定中で、年度内にまとめる。

 建設規模はS造一部木造平屋、面積は約1100平方m程度で進められているもよう。来年4月に予定する臨時議会後にも着工し、26年度当初からの供用開始を目指している。関連工事では、ふれあいの路ステージ等解体工事費に2150万円の債務負担行為を設定し、建設地となる広場で既存施設の撤去を行う。

 荒川本郷地区中心エリアの土地区画整理事業検討業務には、補正予算で738万円を確保するほか、25年度の債務負担行為に1724万円を設定する。この事業は、荒川本郷地区中心エリアの計16.4ha(町有地4.1ha含む)を対象に、組合施行による土地区画整理事業を進めるもの。7月には、事業化検討パートナーの候補者として、大日本土木を代表構成員とするグループを選定した。

 今後は、町と連携して事業化検討を進める計画で、本年度中にも組合設立に向けた発起人会を立ち上げ、26年度中の組合設立を目指している。今回の補正では、本年度に準備段階の測量や調査を行い、25年度は設計や詳細な測量など進める。

 防火水槽設置工事費には535万円を予算化し、追原地区に防火水槽を新設する。予科練平和記念館では維持補修工事費に384万円を確保。収蔵庫の空調設備改修と、常設展示室の空調の室外機改修を行う。

 債務負担行為では、阿見第一小学校の長寿命化改修工事設計委託料に5111万円、阿見中学校屋内運動場屋根改修工事設計委託料に272万円、給食センターピット内蒸気配管更新工事費に1760万円をそれぞれ設定する。

 このうち、阿見第一小学校の長寿命化改修工事は、町の学校施設長寿命化計画(20年度から概ね40年間)に基づき進めているもので、23-24年度で実施している朝日中学校に続くものとして実施する。対象は、1976年に完成した校舎棟(RC造3階建て延べ5229平方m)などで、25年度に設計をまとめたあと、26年度の着工を目指す。

 また、阿見中学校の屋内運動場では屋根の雨漏りを補修するため設計をまとめる。工事費については25年度の当初予算で確保し、同年度中の工事完了を目指している。

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