来年度に赤堀橋設計 西田井二宮線 西田井工区の拡幅改良で(県真岡土木)
[2024/12/4 栃木版]
県真岡土木事務所は、県道西田井二宮線の西田井工区で道路拡幅と路肩・歩道整備を実施する。このほど線形が概ねまとまり、地元説明会を開催した。それによると、現道の線形を基本とし、西側にのみ歩道を設けて計画幅員を10・25mとする。構造物は、赤堀川に架かる赤堀橋を架け替える予定で、これと併せて赤堀橋を挟んだ五差路交差点の解消についても検討する。本年度は近く一部区間の用地測量に着手し、25年度には終点側の赤堀橋の詳細設計や交差点設計を策定するとともに、残る区間の用地測量を計画する。
西田井二宮線は、真岡市西田井地内の国道294号交点から、同市久下田西4丁目の国道294号・国道408号交点まで総延長約14kmの県道で、市街地近辺の国道294号を通らずに益子や茨城県方面へ迂回する道路として利用され、近年は特に大型車の交通量が増加している。
このうち、真岡市立西田井小学校の周辺は同小学校の通学路となっているが、歩道が無く路肩も狭いことから、歩行者や自転車利用者が危険な状況で通学している。さらに道路幅員も狭く、道路利用者の通行が危険な状況となっている。
このため県は、西田井小学校周辺から西側に、利根川水系の赤堀川に架かる赤堀橋周辺までの延長約1.1kmについて、西田井工区として道路を拡幅するとともに、歩道と路肩を整備して安全な通行を確保する。
現状の幅員は約4.2mで、このうち車道は4mとなっている。拡幅改良により、計画幅員は車道が6.0m(3.0m×2)と路肩が東側に1m、西側に0.75mと、歩道を西側(西田井小学校側)に2.5mの、あわせて10.25mへと拡幅する。
線形の検討にあたっては現道の線形を基本とし、狭あい箇所を解消する。終点側には、赤堀川に架かる赤堀橋(橋長6.0m)があり、これを架け替える。架け替えにあたっては、橋の前後で県道西田井二宮線と県道西原西田井停車場線、真岡市道111号線、同2117号線が交差する変則五差路交差点があり、地元からも複雑な交差点を解消するよう要望されていることから、構造物の設計とあわせて交差点の形状を交通管理者とともに検討する。
西田井工区ではこれまで、用地調査や路線測量を東洋測量設計(宇都宮市)、道路詳細設計をダイミック(宇都宮市)、地質・土質調査業務を日本測地(真岡市)に委託して実施してきた。現在は、交差点の検討などに支障がない小学校側から、全体工区の4分の1程度の用地測量を東洋測量設計にこのほど委託している。