来年2月にも新水泳場の整備方針 25mプール2面など(野田市)
[2024/12/4 千葉版]
野田市は、総合公園水泳場の再整備について、現段階の整備方針案を明らかにした。市内全小中学校が水泳授業を実施できる25mプール2つのほか、流水プールなどレジャープールを新設することを想定している。12月中旬に、民間事業者29社を対象に実施したサウンディング型市場調査の結果をまとめ、2025年1月下旬に事業手法や事業範囲、事業期間などを決定、2月下旬に最終報告書としてプールの整備方針を決定することにしている。
総合公園水泳場跡地におけるプール整備については、将来的に市内全小中学校における水泳事業を実施できる室内温水プールのほか、集客効果のある流れるプールなど、民間事業者の参入意欲の高まる施設の整備という観点もふまながら基本的な整備の方向性を検討している。
現段階の整備方針案をみると、室内温水プールは、中学生授業と市民利用が中心の10レーン・25mプール(水深0.8m~1.4m)と、小学生授業で利用する4レーン・25mプール(同0.8m~1.1m)のほか、最大100平方m程度のこどもプールを想定している。
一方、屋外エリアには、子どもやファミリーが楽しめるプールとするため、現在の規模や配置をもとに、流水プールなどレジャープールを新設する。
25mプールについては、事業者へのヒアリングで、50mとすることに対しても聞きとりを進めている。
水泳場跡地部分のうち、余剰地の活用については、公的スポーツ施設の整備や、広場として残してイベント実施時に活用することなどを検討する。
また、民間事業者のノウハウを活かした公園全体の魅力向上を図るため、新水泳場のみならず総合公園全体の管理運営も併せて委ねることも想定している。
サウンディング型市場調査については、事業概要書に基づくアンケート調査が終わり、11月中旬からアンケートで参加意向があると回答した事業者に対して追加のヒアリングを実施している。
整備スケジュールについては、PFI事業を採用する場合、25~26年度に事業者を選定し、27~28年度に設計・施工、29年度に供用開始する。
総合公園水泳場は1980年8月に開場した。敷地面積は1万7953平方m。平均年間利用者数は約4万4000人。改修に多額の費用がかかることなど、費用対効果という観点から廃止して再整備する。
整備検討支援と民間活力導入可能性調査は、パシフィックコンサルタンツ(東京都千代田区)が担当している。