支援学校に33億円 最終処分場の関連道路を増額(県補正予算)

[2024/11/29 茨城版]
 県は29日に開会する県議会第4回定例会の提出議案を明らかにした。補正予算案では、(仮称)神栖特別支援学校の校舎建設工事費で、26年度までの債務負担行為限度額33億4031万円を設定。最終処分場関連道路の日立常陸太田線整備工事費では、債務負担行為の期間を26年度までに変更したほか、限度額も9億円増額している。

 (仮称)神栖特別支援学校の整備は、神栖市域から長時間をかけて鹿島特別支援学校に通学する児童生徒の心身の負担軽減を図るため、同市須田地内に新設するもの。建設地は若松運動場の東側、若松運動場テニスコートの南側に位置する市有地2万平方m。用地は市から無償賃借する。

 敷地内には体育館を含めた校舎棟、グラウンド、圃場、駐車場、バスターミナルなどを整備。校舎棟は1階をRC造、2階を木造一部RC造とし、延床面積は約7400平方m。内部には吹き抜けのある中庭を設置する。

 基本・実施設計業務は横須賀満夫建築設計事務所・河野正博建築設計事務所JVが担当しており、2月末までに実施設計を完了させる。3月ごろに一般競争入札を公告し、工事契約案は25年6月議会での承認を想定。工期は18カ月を見込み、27年4月の開校を目指す。

 最終処分場の新設道路は、山側道路(中丸団地東側)から市道と林道を経て最終処分場に至るルート。延長は約4kmで幅員は一般部が9m(車道3m×2、片側歩道2m)、トンネル部が7m(車道3m×2、歩道なし)。主な施設は橋梁2橋とトンネル2カ所を配置。概算事業費は約120億円と試算している。

 本年度はこれまで工事用道路築造工事や道路改良工事などを進めてきた。橋梁については19日に下部工事に係る一般競争入札を執行し、1号橋は秋山工務店(日立市)、2号橋は小林建設(同)が担当。来年度前半までに完了させる。

 トンネルの延長は第1トンネルが95m、第2トンネルが1566mで計画。このうち、第2トンネルについては安藤ハザマ・菅原建設・中井工務店JVが27年3月15日までの工期で施工する。第1トンネルは第4四半期に一般競争入札を公告する予定となっている。

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