道路整備の予算確保を 県選出国会議員や国交省などに要望(道路整備期成同盟会)
[2024/11/28 栃木版]
道路整備促進期成同盟会県協議会(会長・古口達也茂木町長)は、「安全・安心の道づくりを求める県民大会」の決議や2024年度の「とちぎの道現場検証」の結果を踏まえ、26日に本県選出国会議員や国土交通省、財務省に対する要望活動を行った。防災・減災、国土強靱化のための5か年加速化対策に必要な予算・財源を確保することや、国土強靭化実施中期計画の早期策定などを盛り込んだほか、道路整備・管理の新たな財源を創設し25年度の道路関係予算について所要額を確保することなどを求めた。また「とちぎの道現場検証」の結果からは、交通安全対策で26カ所、交通渋滞対策で7カ所、防災・減災対策で2カ所を要望した。
要望では、道路整備促進期成同盟会県協議会と県県土整備事業協議会道路部会(部会長・坂村哲也下野市長)の決議の趣旨に賛同したとして、県市長会(会長・佐藤栄一宇都宮市長)と県町村会(会長・古口達也茂木町長)も連名で要望した。
決議の内容は、防災・減災、国土強靱化のための5か年加速化対策について、物価高騰なども踏まえて例年以上の規模で必要な予算・財源を確保することを要望。また、能登半島地震を踏まえて既設構造物の機能強化を推進するため、必要な事業規模と期間を盛り込んだ国土強靱化実施中期計画を早期に策定して必要な予算・財源を別枠で確保することを求めた。
このほか、スマートICや高規格道路の整備促進、広域道路ネットワークの充実・強化を図ること、橋梁・トンネル・舗装などの老朽化対策や交通安全対策、無電柱化および自転車利用環境の整備を促進すること、有料道路の適切な維持管理と更新事業、耐震補強等の機能強化に向けた取り組みを支援すること、道路交通ネットワークの充実、渋滞対策の実施、地域の拠点となる道の駅の機能強化などについて積極的に取り組むこと、大規模自然災害に即応するため地方整備局等の強化や必要となる資機材の更なる確保に取り組むことも盛り込んだ。
これらの項目を踏まえ、地方が求める道路整備・管理が長期安定的に進められるよう新たな財源を創設するとともに、25年度道路関係予算は資材価格の高騰や賃金水準などの上昇も加味して所要額を確保すること、また国土強靱化の推進に加え、地域経済を支えるため、公共事業を含む補正予算を速やかに編成することなど強く要望した。
「とちぎの道現場検証」からは、検証の結果を踏まえて▽通学路の歩道整備や車道・歩道の拡幅▽交通渋滞解消のためのバイパス整備や交差点改良▽防災・減災のための道路の狭あい区間の拡幅や無電柱化-の3つの事項について、地方が求める道路整備・管理が長期安定的に進められるよう、必要となる財源を確保することを強く要望した。
現場検証における要望箇所は次の通り。
【交通安全対策】
▽県道安塚雀宮線(宇都宮市、五代1丁目、雀の宮7丁目地区)
▽みやのもり地区(宇都宮市、西川田地区)
▽県道栃木佐野線(栃木市、皆川城内地区)
▽県道桐生岩舟線(佐野市、大橋地区)
▽県道鹿沼環状線外(鹿沼市、千渡地区)
▽県道西田井二宮線(真岡市、西田井地区)
▽県道矢板那須線(矢板市、下伊佐野地区)
▽県道黒磯田島線(那須塩原市、青木地区)
▽県道那須烏山矢板線(さくら市、上河戸地区)
▽県道那須烏山御前山線(那須烏山市、上境地区)
▽県道小山下野線(下野市、駅東地区)
▽町道3-039号線(上三川町、上蒲生地区)
▽県道つくば益子線(益子町、長堤・小泉地区)
▽町道25号大沢里星の宮線(益子町、大沢地区)
▽県道芳賀茂木線(茂木町、千本地区)
▽国道294号(茂木町、千本地区)
▽県道塙芳賀線(市貝町、多田羅地区)
▽町道谷中東線(市貝町、上根地区)
▽県道真岡那須烏山線(芳賀町、祖母井地区)
▽町道辻長原線(芳賀町、西高橋地区)
▽県道東野田古河線外(野木町、中谷地区)
▽県道宇都宮船生高徳線(塩谷町、佐貫地区)
▽県道宇都宮向田線(高根沢町上高根沢地区)
▽県道那須高原線(那須町、広谷地~茗ヶ沢地区)
▽国道461号(那珂川町、大山田下郷地区)
▽国道293号(那珂川町、三輪地区)
【交通渋滞対策】
▽県道佐野太田線(足利市、御厨地区)
▽県道今市氏家線(日光市、東町地区)
▽都市計画道路3・4・7号小山野木線(小山市、平和・潤島地区)
▽県道大田原高林線(大田原市、岡地区)
▽都市計画道路3・4・10号駅前通り(矢板市、扇町一丁目・二丁目地区)(県道矢板停車場線、大田原矢板線)
▽県道羽生田上蒲生線(壬生町、壬生丁地区)
▽国道408号(高根沢町、宝積寺地区)
【防災・減災対策】
▽県道烏山停車場線(那須山市、南地区)
▽町道北条山梨子線(那須町、穂積地区)