かわまち拠点に8.5億円 江合川で広場や護岸整備(大崎市と国交省)
[2024/11/23 宮城版]
大崎市は国土交通省と連携して「江合川かわまちづくり」を進める。計画では古川桜ノ目地区の同川左岸側に、芝生広場や親水護岸などの交流拠点を整備する。事業費は市と国を合わせ8億5000万円を試算。市によると同省が来年度から設計、2026年度から工事を進める見通しで、上物を整備する市は1年遅れで26年度から設計、27年度から工事を行う予定。29年度の全体完成を想定している。
市は「江合川かわまちづくり計画」を国交省に申請し、8月に同省の支援制度に登録された。支援制度では自治体と市民団体らが連携して川を生かしたまちづくりを行う際に、ハード・ソフト整備を国がサポートする。
江合川かわまちづくりの整備区間は、上流に架かる県道古川一迫線の桜ノ目橋から、下流側に架かる国道4号の新江合橋までで、左岸側となる。左岸堤防の背後に桜ノ目工業団地が隣接している。
この区間は延長が2~3km。国道側にある採草地には手を付けないため、そこから西側が主な整備箇所となる。
計画では国交省が土堤を改修し、階段護岸、親水護岸、坂路、堤防天端への管理用通路を整備する。高水敷は整正する。同省が基盤整備を進めた段階で、市は河川敷に芝生広場や駐車場、バーベキュー炉などを整備し、堤防上に東屋を設ける。テーブル付きベンチや照明設備も取り付ける予定。
芝生広場は9000平方m(60m×150m)の広さを確保し、一部をアスファルト舗装してステージやキッチンカーのスペースに使う考え。駐車場は国道側に140台、桜ノ目橋側に30台を設ける。トイレは既存のものを使用する。
事業費の内訳は国が5億6000万円、市が2億9000万円。
全体の供用開始は30年度からを想定しているものの、市はその前の段階から、江合川かわまちづくり協議会らとイベントを開催していく見通し。