西側に歩道を整備 大田原氏家線横町工区で拡幅改良(矢板土木)

[2024/11/21 栃木版]

 県矢板土木事務所は、主要地方道大田原氏家線の横町地内で、歩道整備や現道拡幅、および交差点の改良を計画している。2022年夏に開通した北側の大野工区と、08年度末に供用した南側の計画道路3・4・5号東大通り線の間に位置し、計画延長は約0.9km。このうち、南側の約0.45kmを先行整備区間に位置付けて、25年度から交付金事業化し用地取得に着手する。

 大田原氏家線は、大田原市からさくら市に至る延長約24kmの県道で、西側を走る国道4号を補完する道路となっている。このうちさくら市内では、櫻野地内の国道293号の交差点から、氏家地内の大田原氏家線現道までの約1.1kmを都計道東大通り線氏家工区としてバイパスを整備し、08年度末に供用を開始した。

 また、塩谷広域農道グリーンラインとの交差点からさくら市立氏家中学校まで約2.0km区間は、大野工区として歩道整備を実施してきた。今回の横町工区は、これらの中抜け区間となっており、引き続き歩道を整備してこの路線を通学路とする児童・生徒の安全性を確保する。

 この工区の現状は、氏家中学校がある東側に幅員2.2mの歩道が整備されているが、西側には歩行空間がないため、道路利用者の安全な通行に支障を来たしている。また、車道の幅員が横町工区では5.5mで、南北の区間の6.0mと比べて狭い状況にある。

 今回はこの中抜けの延長0.9kmのうち、氏家小学校に近い南側の約0.45kmを先行して整備する。横町工区ではこれまで、測量設計業務を格和測量設計(矢板市)と東亜サーベイ(宇都宮市)に委託して実施したほか、本年9月には地元向けの事業計画説明会を開催している。

 それによると、計画幅員は車道を6.0mに拡げるとともに、東側の歩道は2.2mではあるがそのまま有効活用し、西側にも2.5mの歩道を設ける。路肩も現在は1.0mが標準だが、前後が0.5m幅なのであわせて0.5mとする。これにより、幅員は現況の8.7mから11.7mへと拡幅するほか、一部カーブの部分で線形を改良する。

 なお、北側の大野工区は上松山小学校や氏家中学校の通学路として、東側のみだった歩道を西側にも整備した。東側の歩道は有効活用したため横町工区と同様の幅員だが、県内一のマンモス校の氏家中学校は自転車通学も多いため、中学校前は歩道を両側ともに2.5mで整備し、道路の標準幅員を12.0mとしている。

Comments are closed.


Powered by WordPress, WP Theme designed by WSC Project.