国交省に工事委託へ 宮城県 角田市小坂 国道349号道路改築(宮城県土木部)
[2024/11/20 宮城版]
県土木部は国土交通省(仙台河川国道事務所)に委託して、国道349号小坂地区道路改築工事(角田市小坂)を進める。仙台河川国道事務所と年内に基本協定を結び、本年度内に工事の入札、契約まで進める予定だ。工事委託金額は9億4081万円で、2031年度の事業完了を目指す。
同工事は、1999年から進められてきた角田市江尻から小坂地区の国道349号交通安全施設等整備事業の一環で行う。仙台河川国道事務所が阿武隈川下流の下名生地区堤防整備事業(角田市江尻~柴田町下名生)と河川大規模災害関連事業(河道掘削工事)を進めている場所と重なるため、県土木は同事務所に工事を委託して行うこととした。
工事内容は、アイリスオーヤマ工場付近から下流に向かって区域で、阿武隈川の堤防拡幅工事に合わせて、延長915mの道路かさ上げ工事と歩道新設工事、排水機場と樋門、樋管の改築(各1カ所)を行う。道路は全幅11.3m(車道2車線・片側2.5m歩道)。仮設道路を整備して通行を確保したうえで、工事を進めていくこととなる。
仙台河川国道事務所の工事発注見通しでは、上小坂地区軟弱地盤対策工事が12月に一般競争入札(標準型)で公告される予定。工事概要は盛土工2万5000立方mと地盤改良。概算工事規模は2億円から3億円となっている。
国道349号交通安全施設等整備事業は、江尻地区の歩道整備(延長約1km)が2009年に完了し、地元からは、さらに下流側の小坂地区を早期に整備するよう要望されていた。
江尻地区の国道349号は、阿武隈川の支流・尾袋川と並行している兼用堤区間であり、歩道の整備は終わったものの、路面の高さが十分でない状況だ。2019年の東日本台風では、河川から越流して、整備された歩道の損壊や冠水などの被害が発生したため、道路のかさ上げが地元から要望されている。