利根川新橋の事業化を 期成同盟会が熊谷千葉知事に要望書提出

[2024/11/19 千葉版]

熊谷知事(前列中央)に要望書を提出した

熊谷知事(前列中央)に要望書を提出した


 千葉・茨城都市軸道路整備促進期成同盟会(会長・小田川浩つくばみらい市長)は11月18日、県庁で熊谷俊人知事と面会し、利根川渡河部新橋建設の早期事業化などを求める要望書を手渡した。熊谷知事は、「いただいた要望をしっかりと受け取め、茨城県や関係機関、市と連携を図りながら、早期事業化に向け国にも積極的に働きかけていく」と応じ、早期事業化に強い意欲を見せた。

 要望活動には、小田川会長のほか、副会長をつとめる柏市の太田和美市長、顧問である地元選出の県議会議員ら、随行を含め計25人が参加した。県からは熊谷知事のほか、四童子隆県土整備部長らが対応した。

 小田川会長は、「守谷市と柏市間の利根川の渡河部は、いまだ事業化がなされていない状況にある」と指摘し、利根川渡河部新橋建設の早期事業化や、先行2車線整備や有料道路事業の活用を含めた整備手法の導入検討、十分な予算の確保の3項目を強く要望した。

 顧問の松崎太洋県議会議員は、「都市軸道路は新たなまちづくりや、交流の促進を図るうえで大事な幹線道路」と強調し、利根川渡河部早期事業化に向けた協力を求めた。

 これを受け、熊谷知事は、「茨城県との交流の促進、地域の活性化、災害時の緊急輸送道路ネットワークの構築、いずれの観点においても、都市軸道路と利根川渡河橋の整備を一日も早く実施していきたい」と応じ、地元の機運醸成など期成同盟会の活動に謝意を表明した。

 期成同盟会は、本県の柏市と流山市、茨城県つくば市、守谷市、つくばみらい市で構成し、都市軸道路の整備促進を目的としている。

 都市軸道路は、埼玉県三郷市の東京外かく環状道路(国道298号)から流山市、柏市、茨城県守谷市、つくばみらい市を通り、つくば市の国道354号を結ぶ全長約30kmの広域幹線道路で、県内区間は計画区間10kmのうち7.8kmが開通している。

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