県発注工事を平準化 熊谷知事が県議会に補正予算など提出(千葉県)
千葉県の12月定例県議会が15日に開会し、熊谷俊人知事は35議案を提出した。一般会計補正予算案の規模は180億7000万円。県発注工事の平準化を図るため、舗装道路修繕事業や道路改良事業などについて、債務負担を設定している。会期は12月11日まで。
12月補正予算案では人事委員会勧告に基づく給与改定を行うため人件費を増額するほか、2025年度事業の早期執行を図るための債務負担行為、適正な工期を確保するための繰越明許費をそれぞれ設定する。
県発注工事量の平準化については、一般会計と特別会計合わせて、総額213億1200万円の債務負担を設定。限度額の大きな事業をみると、舗装道路修繕37億5400万円、県単道路改良21億7900万円、土砂災害警戒対策17億5200万円、道路維持修繕10億5000万円、交通安全施設整備10億円などとなっている。
予算外議案では工事の請負契約締結議案4件を上程した。鴨川合同庁舎建築工事を阿部・畔蒜JV、かずさアカデミアホール空調熱源設備更新工事を荏原実業東関東支社、県立船橋高等学校長寿命化対策管理・普通教室棟外改修他建築工事を鎌形建設、県立船橋二和高等学校長寿命化対策普通教室棟外改修建築工事を与志建設とそれぞれ契約しようとするもの。契約額は順に13億7500万円、5億6650万円、7億9200万円、5億3900万円となっている。
このほか、物価高騰などの影響により、インフレスライド条項を適用するため、工事請負契約の変更議案10件を提案している。
熊谷知事は、10日に開かれた「ちばアクアラインマラソン2024」や、35年ぶりに本県で開催されることが決まった「全国豊かな海づくり大会」などを報告した。