街灯LED化をプロポ 工事や管理の提案受付(宮城県気仙沼市と賃貸借へ)
[2024/11/16 宮城版]
気仙沼市は、街路防犯灯などのLED化を進めるに当たり、調査・工事・維持管理を一括して公募型プロポーザルで民間事業者に委託(リース契約)する。調査灯数と維持管理灯数は6751基、交換灯数は3663基。事業期間は2035年3月31日まで。事業限度額は3億0690万円。プロポは15日付で手続きを公告しており、21日まで参加申し込み、12月4日まで提案書を受け付ける。
同市の街路防犯灯等は、道路整備事業などに伴い大震災以前より1割以上増えており、管理灯数の増加に伴う修繕費の負担や電気料金の値上がりといった維持管理費の増加が課題となっている。
さらに、今後10年を見据えた場合、大震災後に一斉に設置したLED灯や、大震災以前から設置されている蛍光灯などについて大規模な更新が見込まれるため、環境負荷が少ない長寿命のLED灯具の設置を検討してきた。
LED化に当たっては民間企業のノウハウ、資金、技術力を活用した賃貸借方式を実施する。プロポで調査、工事、維持管理に関する提案を受け付け、最も効果をもたらすと考えられる提案者と賃貸借契約を結ぶ。
事業内容は街路防犯灯等の実態調査、LED灯具と付属品の設置、地図情報や管理台帳の作成と更新データの納品、灯具と付属品の維持管理。事業範囲は市内全域。調査や交換の完了後に灯数が変更になる場合は、変更契約を結ぶ。
プロポの参加資格は単体企業かグループで、事業役割を担う者が県内に事業所を置き、同市の入札参加資格を持っていることや、県内の地方公共団体と同種事業または類似事業のリース契約実績があることなど。
施工役割を担う者は、同市の電気の業種に登録されていることや、同市内に本社があること、特定建設業の許可を受けていることなどが必要。
調査役割を担う者は、県内に事業所を置き、同市の入札参加資格があることや、県内の地方公共団体と同種事業または類似事業の調査実績があることなどを求める。
その他の役割を担う者は、同市の入札参加資格を持つことや、県内の地方公共団体と同種事業または類似事業の維持管理業務実績が複数あることを要件とする。
このほか、施工役割の下請業者や協力業者を選定するに当たり、可能な限りLED照明更新工事の実績がある地元電気工事業者を優先するなど、地域への経済波及効果につながるよう配慮することを求める。
プロポでの質問書は19日まで受け付け、20日に回答する。担当課は建設部土木課土木管理係。審査委員会は12月6日に開催し、同9日に審査結果を通知する。契約締結は12月下旬を予定している。