道路・河川など15億円 公共事業費を債務負担(宮城県 補正予算案)

[2024/11/15 宮城版]
 県は14日、11月補正予算案の概要を発表した。一般会計は182億6600万円を追加し、総額を1兆0490億7200万円とする。建設関係では秋保かがやき支援学校の復旧工事費に2億2400万円を計上したほか、債務負担行為で道路・河川などの公共事業等推進費(ゼロ県債)に限度額15億6000万円、松川(蔵王町)の砂防事業に同10億5000万円を設定した。

 公共事業等推進費は、約10億円を交通安全施設に充て、これから降る雪で損傷が想定される舗装の補修や、摩耗(まもう)などで薄くなった区画線の引き直しなどを行う。来春になったらすぐ取り掛かれるよう2024~25年度の期間で債務負担を組んだ。

 残りの約5億6000万円は河川管理施設や港湾施設の単独公共事業費に使う。

 秋保かがやき支援学校は、仙台南部地区の特別支援学校で、4月に開校したばかりだが、8月の大雨で1階分が浸水してしまった。応急復旧して使用しているが、今回の補正予算を活用して床や壁などを本復旧する。床暖房なども必要に応じて直す。災害復旧工事は年度内に入札発注する予定。

 同校は所在地が仙台市太白秋保町湯本字鹿乙20他で、敷地面積が約2.6ha。建物はRC造一部SRC+S+木造4階建て延べ1万5596平方mの規模。元施工は建築が前田・西武・阿部和特定JV。設計者は佐藤総合計画(東北オフィス)で、災害復旧の設計も同社が担う。

 8月の大雨では近くに川がないものの、集中豪雨によって浸水してしまった。再度災害の防止対策については担当課の施設整備課などで検討している段階。

 松川の砂防事業は、渓流保全工の整備費について債務負担を組んだ。

 補正予算ではこのほか、自然公園施設の災害復旧費に1億0980万円、公共施設等整備基金の積立金に1億6043万円を計上。債務負担行為では、電子入札等総合システムの開発等業務委託費に限度額15億0800万円(期間は24~31年度)を設定した。

 補正予算案は一般会計のみで、21日開会の県議会11月定例会に提出する。

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