320mを現道拡幅 国道461号大山田下郷南 来年度から用地に着手(県烏山土木)
[2024/11/15 栃木版]
県烏山土木事務所は、国道461号大山田下郷南工区の詳細設計をまとめ、このほど地元説明会を開催した。それによると、現在事業を実施している大山田下郷工区の南側の延長約320mについて、現道の東側に拡幅して安全にすれ違いのできる道路幅を確保していく。同事務所は、近く用地測量を開始して25年1月中にも完了させ、来年度から用地買収に着手する。
国道461号は、日光市から茨城県高萩市に至る主要幹線道路で、第3次緊急輸送道路としても指定されている重要な道路となっている。この路線はもともと、栃木・茨城両県の山間地域の県道を統合・昇格して国道となったため、未改良区間が多く存在していた。そのため改良工事を進めてきたが、那珂川町の一部では現在も1車線の狭あい区間が存在してる。
同町の大山田下郷地区も1車線の狭あい区間で、さらに屈曲して見通しが悪く、大型車両の通行が困難になっている。そこで県は大山田下郷工区として、町道1008号線や同2025号線との交差点の改良を含めた延長820mの道路改良事業に20年度から着手し、早期の完成に向けて事業を進めている。
今回は、大山田下郷工区の南側についても大山田下郷工区に引き続いて改良事業を実施するため、大山田下郷南工区として事業化を図る。本年度はこれまで、道路詳細設計業務を新日本建設コンサルタント(宇都宮市)に、測量業務と用地調査業務を日昌測量設計(宇都宮市)に委託している。
道路の現況は、幅員が4.2mから5.8mと幅が狭く、センターラインがないほか、S字カーブとなっていて見通しが悪く、大型車のすれ違いが困難となっている。事業は、安全にすれ違いのできる道路幅を確保するとともに、見通しの良い緩やかなカーブへと改良する。
詳細設計によると、幅員は大山田下郷工区と同様に計画道路幅を9.5m(車道3m×2、路肩1.75m×2)に拡幅する。現道の東側に道路を拡げ、東側の田んぼと現道には高低差があることから盛土して1~2m程度嵩上げし、その法面にはブロックで擁壁を設置する計画となっている。