道路や河川整備を 県土木部に要望 道の駅などIC周辺開発も(那珂市)

[2024/11/15 茨城版]
 那珂市の先﨑光市長はこのほど県庁を訪れ、林利家土木部長に道路や河川整備を求める要望書を手渡した。要望には、▽国道の整備推進▽県道・歩道の整備推進▽河川の整備推進▽市事業への交付金の予算確保▽市事業への支援──の5項目に計8事業を盛り込んだ。具体的には、国道118号や常陸那珂港山方線の整備促進や、大井川の市内未改修部分の早期整備、都市計画道路と那珂インターチェンジ周辺開発への支援などを求めている。

 今回の要望では、地域活性化を図るための重要な社会基盤である道路や河川について、最大限の効果発揮に至っていないため、さらなる整備による機能向上が必要だと指摘。資材価格の高騰や賃金水準の上昇にも対応するため、道路や河川の早期整備に向けた必要な財源確保と、社会基盤性が長期安定的に進められるよう配慮を求めている。

 要望項目のうち、「国道の整備推進」では、国道118号の那珂大宮バイパスについて、地域の骨格軸を形成する幹線道路であり、計画的整備を図る必要があるとして、4車線化に向けた財源確保と整備推進を求めている。

 「県道・歩道の整備促進」では、▽主要地方道常陸那珂港山方線(水戸外環状道路・茨城北部幹線道路)▽主要地方道瓜連馬渡線(都市計画道路上菅谷・下菅谷線)▽県道額田南郷田彦線──などの整備促進を求めた。主要地方道常陸那珂港山方線では、水戸外環状道路・茨城北部幹線道路として、国道6号から木島大橋南側間の整備推進と常磐道へ接続する新ICに向けた調査推進を要請。このほか、額田地区の歩道整備なども求めた。

 主要地方道瓜連馬渡線(都市計画道路上菅谷・下菅谷線)では、菅谷地区の未改良区間(ひばりが丘交差点付近)の整備推進を要請。県道額田南郷田彦線では、国道6号から349号間の抜け道的な道路である一方、通学路として危険な状況にあるため、堤・杉・菅谷地区のバイパス整備を要望している。

 「河川の整備推進」では、大井川(早戸川合流点~那珂市後台地内)の未改修区間について、近年のゲリラ豪雨や台風時の安全性を高めるため未改修部分の早期整備を求めた。この区間では、宅地化の進展に伴い大雨のたびに冠水し、周辺の水田にも被害をもたらしているという。

 「市事業への交付金の予算確保」では、都市計画道路事業として、下菅谷停車場(延長928m)ほか1路線、菅谷飯田線(延長2200m)、菅谷市毛線(第4期、延長760m)について、交付金確保に向けた配慮を求めた。これら路線については、災害時の必要物資などの安定供給と災害対処能力の向上、安全・安心な生活環境の確保、コンパクト・プラス・ネットワークの実現などを目的としている。

 「市事業への支援」では、那珂IC周辺開発(道の駅整備)に対する支援を求めた。那珂IC周辺では、県による国道118号の4車線化や、25年4月にリニューアル予定の県民の森と県植物園整備が行われ、市でも那珂インター線と菅谷飯田線(バードライン)の交差点付近に道の駅整備を計画する。那珂IC周辺の発展の可能性を秘めていることから、道の駅を核とした周辺開発への検討について、引き続き支援を訴えた。

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