2次分譲を開始 坂東市の新工業団地 年度内に立地企業決定(県立地推進部)
[2024/11/14 茨城版]
県立地推進部は、県が整備する新たな工業団地「フロンティアパーク坂東」で、第2次分譲の公募を開始する。対象は2区画で、合計16.2haを分譲。譲受申込書の提出は18日から12月2日まで受け付ける。立地企業の決定は年度内を予定し、土地については26年度末に引き渡す計画だ。
坂東市山地区への工業団地の整備は、圏央道周辺地域の産業用地需要の高まりを受けてのもの。近い将来、市町村による開発だけでは供給が間に合わない状況が見込まれるため、県が緊急的な措置として整備を行う。
場所は猿島カントリークラブ北側の用地約71.9haで、分譲面積は約58.9haを予定する。整備にあたっての総事業費は約194億円に設定。現在は調整池工事や伐木・伐根工事、雨水管布設工事を進めている。
分譲は12区画に分割して実施し、昨年度の第1次分譲では区画[3]と[4]、[7]、[8]の4区画の公募を行った。このうち南西側の区画[8]2.9へクタールについては、研磨布紙や精密研磨装置などの製造・販売を行うコバックス(東京都豊島区)の立地が決定している。
今回は、区画[11]と[12]の2区画を対象とする。区画[11]は6.4haで1平方m当たりの分譲価格は3万1200円、[12]は9.8haで同3万2100円とする。残る6区画については、用地買収の目途が付いたものから別途第3次分譲として公募を行っていく。
申込資格は、分譲にかかる造成工場団地敷地に工場などを経営しようとする者、または工場などを経営していくうえで付随的に行われる業務の用に供する施設を経営しようとする者とする。このほか、土地の引き渡しの日から2年以内に工場などの建設に着手し、かつ3年以内に操業を開始することができる者であることなどが求められる。
譲受申込書の提出は18日から12月2日まで受け付ける。本年度中に立地企業を決定し、土地売買契約を締結する見通しとなっている。土地の引き渡しは26年度末を予定している。
詳しい問い合わせは、県立地推進部立地整備課プロジェクト推進室(電話029-301-2748)まで。