来年度に基本構想 統合小学校 八郷中学校隣接地へ建設(石岡市)

[2024/11/13 茨城版]
 石岡市は、市立小中学校統合再編計画(案)を公表した。それによると、八郷中学校区の8つの小学校を統合して、同中の隣接地に新たな小学校を設置。小中一貫教育を行うことで、教育の質的向上を図る。来年度に基本構想と用地取得に向けた地権者交渉や用地測量に着手し、26-27年度で設計や用地買収、造成工事を進める。建設工事は28-30年度の3カ年で行って、31年度の開校を目指す。

 市は少子化による児童の減少を受けて、19年6月に市立小中学校再編計画を策定。そこでは八郷中学校区の瓦会小、林小、恋瀬小、葦穂小、吉生小、柿岡小、小幡小、小桜小の8校について、段階的に柿岡小へ統合していく方針を示していた。

 今回の再編計画は、前回の計画策定から5年が経過し、将来の推計変化などを考慮し修正を行うものとなる。計画案の作成にあたっては、昨年9月に小中学校統合計画審議会に諮問。3回の会合を経て、ことし8月に答申を受けた。

 それによると、段階的な統合を進めても各学年でクラス替えができる12学級以上にはならないため、1回での統合とするよう計画を変更している。また、8校それぞれ老朽化が進んでおり、今後数年で長寿命化改修工事を行わない場合、施設の維持が困難となることから、小学校を新設する方針とした。

 統合により31年度で16学級となるほか、50年度でも12学級を維持できる見込み。なお、現在複式学級となっている学校は、早期の再編が必要であることから、合意形成が進んだ場合は柿岡小への再編も検討していくという。

 今回の計画ではこのほか、国府中学校区(石岡小学校)と園部中学校区(園部小学校、東成井小学校)についても、今後施設一体型もしくは施設隣接型の学校施設を検討すると明記。統合の場所や再編のスケジュールは、現在のところ未定としている。

 市は計画の策定に向けて、20日までパブリックコメントによる意見を募集している。詳しい問い合わせは、教育総務課(電話0299-43-1111)まで。

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