測量・詳細設計発注へ 産業通りと上厚崎・北弥六工区(県大田原土木)
[2024/11/12 栃木版]
県大田原土木事務所は、都市計画道路3・3・9号産業通りと都市計画道路3・3・2号黒磯那須北線の上厚崎・北弥六工区で、本年度から事業に着手する。産業通りは那須塩原市四区町から大田原市上石上までの延長4200m、黒磯那須北線(主要地方道西那須野那須線)は那須塩原市北弥六から上厚崎までの延長3000mで計画し、いずれも幅員25mの4車線で整備を計画している。両路線ともこのほど事業説明会を開催しており、このあと路線測量や詳細設計の発注に向けて準備を進めていく。
産業通りは、国道4号や国道400号を補完し、県北地区を広域的に結ぶ都市計画道路の一部を構成する路線で、県北地区の観光や産業活動を支える重要な路線として計画されたが、野崎第2工業団地から東北道西那須野塩原IC付近の国道400号までの区間が未整備となっている。
また黒磯那須北線は、国道400号と主要地方道那須高原線を連結する道路だが、現在整備中の黒磯那須バイパスが開通すると、上厚崎・北弥六工区が黒磯那須北線で唯一の未開通区間となることから、早期整備が求められていた。
このため県は、広域道路ネットワークの形成と交通の円滑化を目的に、これら両路線の整備事業化に着手。都市計画道路は基本的に市町村が整備するが、産業通りは県道関谷・上石上線が付け替わり、黒磯那須北線は主要地方道西那須野那須線が振り替わって将来的に県道になることから、県が事業を展開していく。
両路線とも都市計画決定された法線に基づき、このあと路線測量を実施する。幅員は25mの4車線で都市計画決定されており、前後の西那須野那須線や整備中の黒磯那須バイパスも25mの4車線で統一していることから基本的にそれを踏襲するが、部分的に不必要と判断する場合もあるとしており、今後の設計の中で法線、幅員とも再検討していく。
県はこの2路線のほか、現在、西那須野那須線の黒磯那須バイパスや西遅沢工区の4車線化、さらには都市計画道路野崎こ線橋通りの整備を実施している。これらミッシングリンクとなっている区間を整備することで、大田原市、那須塩原市、那須町を結んで都市の骨格を形成し、国道4号を補完して渋滞解消につながる幹線道路として整備していく。