県央で現地調査 都計道や工業団地などを視察(県議会土木委)

[2024/11/8 茨城版]
 県議会土木企業立地推進委員会(黒部博英委員長)は6日、県央地区で現地調査を実施した。今回は、水戸市で都市計画道路中大野中河内線の整備事業などを視察。水戸土木事務所の担当者から説明を受けて、事業の進捗状況を確認した。黒部委員長は事業の重要性を認識したうえで、県議会としても引き続き土木行政に取り組んでいく考えを示した。

 調査ではまず、茨城町中央工業団地のAESC茨城内で、同工場を見学。リチウムイオンバッテリーの製造に関する説明を受けた。

 続いて水戸市酒門町に移動し、都市計画道路中大野中河内線整備の視察を実施。水戸土木事務所の大森満所長と川島篤史都市施設整備課長から中大野中河内線の事業全体の進捗について説明を受けた。

 同路線は水戸市、ひたちなか市、那珂市を連絡する水戸・勝田環状道路を構成する路線で、水戸市中大野から市南部地域を通過し、同市中河内町に至る約16kmの都市計画道路。このうち、駅南中央通りから県道下入野水戸線の合流部付近までの元吉田工区930mは1999年に整備が完了。また、駅南中央通りから都市計画道路梅香下千波線までの千波工区720mについては、09年に開通している。

 県道下入野水戸線の合流部付近から市道上大野9号までの酒門工区については、10年度に事業に着手。22年2月には全997mのうち、約800mが供用開始した。現在は残りの約200mの区間で、国道6号への交差点設置や酒門六差路交差点の十字交差化などを行っている。同工区の全体事業費は約40億円で、23年度末での進捗率は96%。国や市などと調整を図りながら工事を進めており、年度内の供用開始を予定する。

 今回の調査について、黒部委員長は「中大野中河内線の整備は周辺の交通渋滞もあり、地元から大きな期待が寄せられている」などと述べ、年度内の開通に向けて執行部に事業の着実な推進を求めた。

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