26年度から工事着手 道の駅もてぎのリニューアル(茂木町)
[2024/11/8 栃木版]
茂木町は、道の駅「もてぎ」のリニューアル事業の概要を明らかにした。それによると、敷地面積3万平方mに、直売所棟やフードコートなどを新設する。2026年度に着工し、28年3月に完成させ、28年4月のグランドオープンを予定している。全体概算工事費は、18億円となっている。
直売所やフードコートを新設
道の駅「もてぎ」は、オープンから四半世紀が経過して施設の老朽化や面積の不足等の課題が顕在化している。このため町では、新しいコンセプトにふさわしい道の駅へと改築し、30周年となる26年度中にリニューアルオープンすることを計画していた。
リニューアルにあたっては、道の駅の観光地・地域拠点化(第2ステージ)から、さらに充実した機能を備えた第3ステージを目指しており、国交省から第3ステージのモデル施設第1号に指定された。グランドオープンの時期は、当初の予定から2年遅れの28年春を目指す。
町は、道の駅を核とした地方創生を加速する拠点として、まちづくり・観光・文化・季節のイベントなど、町の魅力をPRする場とし、他の道の駅とも連携強化に取り組み、商品の充実を図る。駐車場については台数不足を解消して安全で停めやすいものとし、店舗や食堂を広くしてバリアフリー化するとともに、フードコートとして使いやすい空間にする。
敷地面積は現在の約2倍となる3万平方m、店舗面積も約2倍の約1600平方mに拡張して、建物には町有林から採取したスギやヒノキを活用する。駐車場も60台分を増加させ、合計279台が駐車可能にする。
現在の構想では、敷地西側にあるバウム工房ゆずの木や防災館を現存させ、これら施設の東側に直売所棟やフードコートを新設し、建物に囲まれるように広場を配置する。建物・広場の南側には、国道123号の北側に面するように、駐車場を整備する。新施設の規模や構造、直売所での取扱品目、他の機能などについては、現在検討を進めている。設計は、龍環境計画(東京都中野区)が担当した。
道の駅の整備にあたっては、営業を継続しながら工事を進めていく。26年度にレストラン桔梗を解体し、東側にある現在の広場に新しい施設を建設する。新しい施設に店舗の機能を移転させたあと、新店舗の一部は27年9月に仮オープンする。仮オープン後は、旧施設を解体して、その跡地で駐車場の増設や外構工事を行い、28年3月に完成させるとしている。