「道の駅」構想案を提示 白里IC周辺が候補地(千葉県大網白里市)
[2024/11/8 千葉版]
千葉県大網白里市は7日、道の駅整備検討委員会(委員長・寺原譲治城西国際大学教授)を開き、基本構想案を明らかにした。候補地として、九十九里有料道路の白里IC周辺エリアを抽出したほか、DBO方式やPFI方式など民間活力を導入する方向性を示した。有限責任監査法人トーマツ(東京都千代田区)が支援している。
整備・管理運営手法については、民間活力を活用した官民連携事業を前提とし、民間事業者のもつ運営能力を最大限発揮できるよう設計段階から携わることのできる「DBO方式」や「PFI方式」を検討していく。
事業の発案段階からサウンディング市場調査を実施し、民間事業者の意見や提案を聞き取り、民間活力を積極的に活用していく考えを示した。
道の駅の立地については[1]道の駅が目的となる[2]休憩機能が活かされる[3]地域連携機能が発揮される[4]周辺地域とのネットワーク化が図られる──の4つ方針に基づき、検討を進めた。
その結果、立地候補エリアとして、九十九里有料道路の白里IC周辺を中心に、県道山田台大網白里線・県道飯岡一宮線沿いを抽出している。
道の駅の目的やコンセプト、整備方針などを踏まえ、導入機能は「休憩」「情報発信」「地域連携」「防災」の4つを基本とする。基本計画の中で、詳細な導入機能や施設を検討していく。
この委員会は学識経験者や関係団体・地区の代表者、公募市民ら14人で構成。市長の諮問機関となり、道の駅の基本構想や基本計画の策定に向けて、必要な調査・審議している。
同市では2011年度から道の駅の整備を検討しており、12年度には道の駅基本計画検討委員会を設置し、基本計画を策定した。東日本大震災の影響により、財政面などで課題があったため、段階的な整備や市の費用負担を抑える整備手法の調査・研究を進めてきた。