石巻河南道路で初弾工 畦畔盛土など月内公告(仙台河川国道)

[2024/11/7 宮城版]
 国土交通省仙台河川国道事務所は、国道108号石巻河南道路の整備で初弾工事を発注する。初弾工は農地にバイパス道路を新設するための畦畔盛土や工事用道路の整備などを行う。概算工事規模は2億~3億円。月内に一般競争入札を公告し、年明けに開札する見込み。来年度には起工式の開催も視野に入れており、同線の工事が本格化する見通し。

 初弾工事は件名が「広渕地区道路改良工事」。工事内容は道路土工、地盤改良工、構造物撤去工、仮設工。施工延長は1200mだが、一連ではなく飛び地で畦畔盛土や農地の調整などを行う。本線の整備も一部含まれる見込み。工期は約8カ月。

 石巻河南道路は整備延長が7・8㎞。起点は石巻市蛇田地区の菰継(こもつぎ)交差点で、終点が同市北村地区の北村交差点。起点から同市須江地区の畳石交差点までに至る約2・2㎞は現道を拡幅して幅員22mを確保する。その先の終点までに至る約5・6㎞は盛土構造で幅員8・5mのバイパス(BP)道路を新設する。

 BP区間には市道や農道などをまたぐ橋梁6橋とボックスカルバート15基を設ける予定。道路整備の総事業費は約210億円を試算している。

 道路は予備設計を建設技術研究所(東北支社・仙台市青葉区)が作成。詳細設計業務は昨年度に広渕地区の延長1480ⅿと北村地区の延長2330ⅿに分けて発注し、2件とも復建技術コンサルタント(仙台市青葉区)が受託した。この業務には箱型函渠5カ所や補強土(テールアルメと多数アンカー式擁壁)2カ所の詳細設計などが含まれていた。

 本年度は須江地区の道路詳細設計業務を片平新日本技研(東北支店・仙台市青葉区)に委託した。業務内容は延長2000mの道路詳細設計や、平面交差点(畳石交差点)1カ所の詳細設計、ボックスカルバート3カ所と補強土壁1カ所の詳細設計など。履行期間は2025年2月28日まで。

 橋梁の設計業務は別途委託している。

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