「東京湾口道路」官民一丸で実現へ 期成同盟会が設立総会
東京湾の房総半島と三浦半島を結ぶ「東京湾口道路」の実現に向けた期成同盟会の設立総会が29日、木更津市内で開かれた。東京湾環状道路の一翼を担う重要なプロジェクトと位置付け、早期の建設に向けて、県内13市町と地域の経済団体が一丸となって取り組んでいくことを確認した。
東京湾口道路は、東京湾の浦賀水道を横断し、富津市と神奈川県横須賀市を結ぶ延長約17kmの海峡横断道路として構想されている。23年7月に閣議決定した国土形成計画で「湾口部、海峡部などを連絡するプロジェクトについては、民間活力の活用も視野に、長期的視点から取り組む」としている。
設立総会には、正会員や賛助会員が出席したほか、来賓として多数の国会議員や県議会議員が駆け付けた。会長に就任した高橋恭市富津市長は「多くの皆さんの力を合わせ、思いを一つにすることで、先人たちが夢見た東京湾口道路を実現したい」と強調し、早期建設に向けてまい進していく考えを示した。
設立したのは「房総地域東京湾口道路建設促進期成同盟会」。道路の早期建設を目指すとともに、地域の活性化を図ることを目的とするもので、国土交通省や県への要望活動、情報収集、調査・研究などに取り組んでいく。
正会員は館山、木更津、茂原、勝浦、鴨川、君津、富津、袖ケ浦、いすみ、南房総、大多喜、鋸南、御宿の13市町。賛助会員は地域経済団体・企業で構成し、建設産業界からも多数参画している。顧問に国会議員や県議会議員19人が就いた。
建設産業界の主な賛助会員は次の通り。
▽木更津市建設業協同組合▽君津建設業協同組合▽袖ケ浦建設センター事業協同組合▽県中部山砂事業協同組合▽富津市管工事業協同組合▽富津市建設業協同組合▽富津市測量設計業協同組合▽富津電業会▽富津転業土木造園協同組合▽南房総市防災協力会