道路冠水対策など推進 9月補正 道路案内標識点検を試行(県道路保全課)
[2024/10/29 栃木版]
県道路保全課は、9月の補正予算で追加された県単公共事業費8億円のうち5億円を活用し、道路冠水対策や街路樹伐採、歩道舗装修繕および予防伐採を実施する。概算事業費は、道路冠水対策に2億円、街路樹伐採に9000万円、歩道舗装修繕に9000万円、予防伐採に1億2000万円を配分している。このほか、公共事業関連調査費からは1000万円を充当し、道路案内標識の点検の試行に着手する。
冠水対策は道路の排水機能強化のため、国道119号の宇都宮市下金井町などで側溝改修、県道中の福居線の足利市県町などで断面拡幅などを実施する。また街路樹伐採は、緊急輸送道路で交通安全上や防災上課題のある街路樹のうち、短期的に対策が必要な街路樹を伐採する。
歩道の舗装修繕は、市街地や公共施設の周辺などで劣化した歩道の修繕を実施して、歩行者の安全・安心を確保する。予防伐採は、緊急輸送道路や防災拠点に近接する道路の通行を確保するため、電線管理者と協働して樹木を伐採することで、災害時の倒木による道路や電線などのライフライン被害を防止する。
公共事業関連調査費からは1000万円を配分し、宇都宮土木事務所管内の一部分の道路案内標識の点検を試行する。これにより、点検にかかる費用や点検方法などを確認し、全県下で5000本程度あるとされる道路案内標識の点検を実施していくための基礎的な調査を実施する。
県では約10年前に、総点検と称して道路案内標識やトンネルなど道路施設の点検を実施している。その後、橋梁やトンネル、シェッド・大型カルバート、横断歩道橋、門型標識などは5年に1度の点検が義務付けられ、点検に係る補助メニューも用意されたが、道路案内標識は法定点検の義務付けがなく、また点検費用も県の単費で実施する必要がある。
同課では前回点検から約10年を迎えることから、今後点検を実施していく必要があるとして、まずは試行的に宇都宮土木管内の一部のエリアで試行的に点検を実施する。10年前とは点検技術や単価も変わっていることから、今回の試行をもとに、効果的な点検方法やどのくらいの事業費が必要になるのかなどを調査し、そのノウハウを他の事務所に展開して行きたいとしている。
県単公共事業費の9月補正の代表箇所は次の通り。(▽路線名(市町村名、箇所名)=事業内容)
〈道路冠水対策〉
▽国道119号(宇都宮市、下金井町)=側溝改修
▽県道羽生田鶴田線(鹿沼市、池ノ森)=側溝改修
▽県道日光今市線(日光市、萩垣面)=側溝改修
▽主要地方道西田井二宮線(真岡市、東大島)=側溝改修
▽主要地方道栃木藤岡線(栃木市、岩舟町静)=側溝新設
▽主要地方道矢板那須線(那須塩原市、木綿畑)=側溝新設
▽国道461号(那珂川町、大山田下郷)=蓋版交換(無蓋化)
▽県道中の福居線(足利市、県町)=断面拡幅
▽県道築地吉水線(佐野市、吉水町)=断面拡幅
〈道路環境整備(街路樹伐採)〉
▽国道119号(宇都宮市、戸祭1丁目ほか)=街路樹伐採
▽国道121号(鹿沼市、富岡ほか)=街路樹伐採
▽国道121号(日光市、小佐越ほか)=街路樹伐採
▽国道408号(真岡市、鬼怒ヶ丘ほか)=街路樹伐採
▽県道下野二宮線(下野市、薬師寺ほか)=街路樹伐採
▽国道461号(塩谷町、玉生ほか)=街路樹伐採
▽主要地方道西那須野那須線(那須塩原市、北赤田ほか)=街路樹伐採
▽主要地方道那須黒羽茂木線(那珂川町、久那瀬)=街路樹伐採
▽県道佐野環状線(佐野市、吉水町)=街路樹伐採
〈道路環境整備(歩道舗装修繕)〉
▽主要地方道宇都宮向田線(宇都宮市、本町)=歩道舗装修繕
▽主要地方道宇都宮楡木線(鹿沼市、上石川)=歩道舗装修繕
▽主要地方道今市氏家線(日光市、大室)=歩道舗装修繕
▽国道294号(真岡市、八木岡)=歩道舗装修繕
▽県道国谷家中停車場線(壬生町、下稲葉)=歩道舗装修繕
▽県道矢板停車場線(矢板市、扇町)=歩道舗装修繕
▽県道黒磯高久線(那須塩原市、下厚崎)=歩道舗装修繕
▽主要地方道宇都宮烏山線(那須烏山市、福岡)=歩道舗装修繕
▽主要地方道桐生岩舟線(足利市、助戸町)=歩道舗装修繕
〈予防伐採〉
▽国道119号(宇都宮市、下金井町)=予防伐採
▽国道119号(日光市、山口)=予防伐採
▽主要地方道宇都宮茂木線(市貝町、笹原田)=予防伐採
▽主要地方道小山環状線(小山市、間中)=予防伐採
▽主要地方道大田原氏家線(さくら市、鷲宿ほか)=予防伐採
▽主要地方道那須西郷線(那須町、高久丙)=予防伐採
▽国道293号(那珂川町、三輪ほか)=予防伐採
▽主要地方道桐生岩舟線(足利市、迫間町)=予防伐採
▽国道293号(佐野市、会沢町)=予防伐採