早期具体化求める 鹿行南部道路 建設促進期成会が要望活動
[2024/10/26 茨城版]
東関東自動車道鹿嶋神栖線(仮称)鹿行南部道路建設促進期成同盟会(会長・田口伸一鹿嶋市長)は9月25日、国土交通省や財務省、県選出の国会議員らへ道路計画の早期具体化を求める要望書を手渡した。要望では、同線の早期整備促進のため計画の具体化を図るとともに、整備の際には鹿島港北公共埠頭周辺へのアクセス機能について考慮するよう求めた。
この期成同盟会は、鹿嶋市と潮来市、神栖市で構成し、(仮称)鹿行南部道路の整備促進を目的としている。当日は、田口会長のほか、潮来市の原浩道市長、神栖市の石田進市長らが駆けつけ、要望活動を行った。
東関道水戸線の整備については、未開通区間である潮来市~鉾田市間の最終工事が本格化し、25-26年度に開通する見通しとなっている。6月に開催した鹿行南部道路検討委員会では、計画の基本方針を明示。鹿嶋・神栖方面への延伸が事実上決定し、課題であった鹿島港周辺へのアクセス道路について調査することとなった。
鹿行の南部地域としては、重要港湾の鹿島港と茨城港、国際拠点の成田空港と茨城空港へのアクセスが向上し、国際競争力の強化や首都圏での災害発生時の緊急輸送道路の役割など地域発展に大きな期待がかかっている。
具体的な要望内容は、検討委員会で示された潮来IC~鹿島港北公共埠頭周辺~鹿島臨海工業地帯波崎工業団地周辺までの区間について、速達性の強化を目的とした高速道路として、計画の具体化を図るよう求めた。また道路の必要性について、県や沿線自治体と連携し、地域住民の理解を得られるよう積極的に取り組むとともに、早期に概略ルート・構造の検討を進めるよう要望。検討にあたっては、コンテナターミナルを有する鹿島港北公共埠頭と広域的な道路ネットワークのアクセス機能について十分考慮するよう希望した。