柏児童相談所の施工者選定へ 柏の葉地区に延べ4935平方mを新築(千葉県)

[2024/10/22 千葉版]
 千葉県は、柏児童相談所の建設工事について、年度内にも一般競争入札で施工者を選定する方向で検討している。柏市柏の葉地区に延べ4935平方m規模の施設を新築する計画。2025年度の着工、27年3月の竣工を目指す。基本・実施設計は千都建築設計事務所(千葉市美浜区)が担当した。

 県の本年度予算では、柏と銚子の両児童相談所の建て替えについて、25年度の着工に向けて、限度額78億9900万円の債務負担を設定。銚子児童相談所は、銚子市南小川町に延べ3600平方m規模を整備していく計画で、実施設計は田中建築事務所(東京都港区)が担当している。

 柏児童相談所の建設予定地は、柏市柏の葉地区の県有地「さわやかちば県民プラザ敷地」の7726平方m。用途地域は第二種住居地域で、建ぺい率60%、容積率200%となっている。

 施設の構造・規模はRC造2階建て延べ4935平方m。来庁者や保護されている子どもが安心して利用できるだけでなく、働く職員にも配慮した施設とするほか、階高にゆとりをもたせた設計となっている。

 一時保護定員は34人。将来的に児童虐待相談件数の状況が倍増した場合でも、子どもや家族などに適切に支援・対応できる児童相談所を整備していく。工期は21カ月を想定。25~26年度に工事を進め、27年度の供用開始を目指す。

 柏児童相談所の管轄区域は松戸、野田、柏、流山、我孫子の5市となっているが、東葛飾児童相談所を新設することや、中核市である柏市が児童相談所を設置することを踏まえ、野田、流山、我孫子の3市を管轄する。

 県は、児童虐待へ適切に対応するため、施設整備などにより、児童相談所の機能を強化する。印旛児童相談所(印西市)と東葛飾児童相談所(松戸市)を新設するほか、老朽化した柏児童相談所と銚子児童相談所を建て替える計画だ。

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