流山駅前に複合施設 共同住宅と商業施設(流山綜合開発K)
[2024/10/19 千葉版]
流山綜合開発K(東京都渋谷区)が、流山駅東口における大規模土地開発構想届出書を提出した。10階建て延べ1万5800平方mの共同住宅と、2階建て延べ4170平方mの商業施設を新築する。施設の配置図などの作成はグローバルデザイン(東京都新宿区)が担当している。
事業名称は、仮称・流山駅前複合施設開発計画。
建設予定地は、流山市平和台1丁目9番1ほか。敷地面積は1万3038平方m。北側には流山市役所、西側には流鉄流山線流山駅が隣接している。
計画では、西側の1工区5560平方mに共同住宅を、東側の2工区7263平方mに商業施設を建設する。
商業施設は食品スーパーとカフェを想定し、高さは11m。91台分の平面駐車場のほか、屋上駐車場を整備する。
共同住宅は2棟で構成し、高さは31m。39台分の平面駐車場のほか、地下1階・地上2階建ての立体駐車場を設置する。
駅前にふさわしい建物として、周囲の景観と調和した装飾を採用、可能な限り外周道路沿いに植栽を配し、配置計画の工夫により、風の通り道を創出する。敷地東側には平和台3号公園と連続する歩道を整備し、敷地東側は10m以上壁面を後退させることで眺望を確保する。
商業施設の駐車場には、かまどベンチやマンホールトイレを設け、防災機能を充実させる。
駐輪場として使われていた駅前ロータリーの一部(市有地)については、事業用地として活用するため、今後、取得に向け市と協議する。
市役所南側の隣接地については流山綜合開発Kが、データセンターの整備を進めていたが計画を撤回した経緯がある。
計画の撤回に伴い、市は同社から地区計画の変更に関する申し出を受け、平和台1丁目地区地区計画の原案を縦覧した。建築物の用途については、戸建住宅や寄宿舎・下宿、倉庫、事務所(データセンター)などを制限し、建築物等の高さの最高限度は31mとする。
市都市計画審議会での付議を経て、都市計画決定を目指すことにしている。