境川河口部で公園整備 2025年度に事業者選定着手(浦安市)

[2024/10/18 千葉版]
 浦安市は、高洲海浜公園に隣接する市有地を「明海・高洲地区公園エリア」として位置づけ、公園として整備することを検討している。Park-PFIの導入など年度内に事業手法を確定し、2025~26年度に事業者を選定、27年度以降の着工を目指す。担当課では25年度予算案に、公募資料の策定支援業務委託料を要求することにしている。

 整備を検討しているのは、パークゴルフ場を除く高洲海浜公園に隣接する市有地約3万2700平方m。県企業庁が所有していたが、2015年に市へ移管された。

 23年3月策定の基本計画では、公園整備のコンセプトに「未来を目指し浦安市民の成長へ“つなぐ”浦安の公園」、テーマに「アートでつなぎを展開する“新しい風を呼ぶアートパーク”」を設定している。

 既存の高洲海浜公園を拡張し、総合公園からの動線や景観的な連続性を確保、高洲海浜公園の区域と総合公園の魅力向上の起点となるように整備する。また、海岸を印象付ける護岸を、魅力的なアートのひとつとして活用することで、海岸ならではの公園を設ける。

 整備施設として、売店・飲食店を併設した管理棟や有料駐車場、トイレ、芝生広場、水上ステージなど想定している。

 昨年10月に実施したサウンディング型市場調査には建設業や造園業、飲食業などの6事業者が参加し、「東京湾を望める海の景色は魅力的」「計画を提案できる可能性がある」との意見や、カフェ・レストラン、カヌーやカヤックの艇庫を整備する案などが寄せられた。

 事業手法については、Park-PFIの導入だけでは参入が難しいという意見や、公園全体の設計・整備もPark-PFI運営会社が行うDB方式、運営管理まで含むDBO方式など、さまざまな提案があった。

 基本構想策定業務はテレウス(松戸市)、基本計画策定業務はポリテック・エイディディ(東京都中央区)が担当した。

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