三井住友JVが落札 延べ1万㎡校舎新築 WTO大崎職業校(宮城県出納局)

[2024/10/18 宮城版]

ガラス張りのカフェ棟を併設する校舎棟の完成パース(画像提供:県)

ガラス張りのカフェ棟を併設する校舎棟の完成パース(画像提供:県)

 宮城県出納局は10月16日、WTO対象案件として一般競争入札を行った「大崎地区(東部ブロック)職業教育拠点校新築工事」の入札結果を発表した。三井住友建設(東北支店・仙台市青葉区)を代表者とする3社JVが39億9400万円で落札した。予定価格は42億4900万円、調査基準価格は39億0908万円だった。大崎市鹿島台地域に新設する職業教育系の高校について、実習施設を含めた延べ1万㎡規模の校舎棟を建設する。

 新築工事の一般競争入札は、3社で結成した特定JVを対象に8月27日に開札した。JV2者が参加。三井住友建設JVの構成員は、仙建工業(仙台市青葉区)と日本製紙石巻テクノ(石巻市)。入札に参加したもう1者は橋本店JV(構成員=奥田建設・石堂建設)で、入札金額は40億1900万円だった。宮城県はこれまで、落札決定に向けて総合評価(標準型)を行っていた。

 1番札を入れた三井住友建設JVは、総合評価で配置技術者の技術力、施工計画などの点数が橋本店JVを上回った。総合評価点は81.92点(価格69.17点+価格以外12.75点)だった。

 宮城県は大崎管内にある高校のうち、鹿島台商業高校(大崎市)と松山高校(同)、南郷高校(美里町)を統合し、新しい職業教育系の高校を設立する。整備場所は、鹿島台商業高校の敷地を活用する。

 校舎棟は実習施設と一体化し、RC造(一部S造)および木造4階建て延べ1万0460㎡の規模で建設する。1、2階部分に実習室を集約する。校舎棟の前面には、大型のガラス張りが特徴的なカフェ棟を配置する。体育館については、鹿島台商業高校の既存の体育館(S造2階建て延べ1676㎡)を継続使用することとし、本工事で建具などの改修を行う。

 工期は2026年12月18日まで。開校予定は翌27年4月。設計は佐藤総合計画(東北オフィス・仙台市青葉区)が担当した。

 校舎棟の新築に関連する設備工事については、電気工事を富士電工(大崎市)が6億4600万円で受注済み。空調工事はダイマル(同)が4億3330万円で受注している。

 残っている衛生工事について、宮城県は10月中に「大崎地区(東部ブロック)職業教育拠点校新築衛生工事」の一般競争入札を公告する予定。概算工事費を4億~5億円と試算している。

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