橋本店が落札 仙台校に1.2号館 高等専門校再編(宮城県出納局)
[2024/10/16 宮城版]
高等技術専門校の再編集約に関し、宮城県出納局は10月15日に「(仮称)高等技術専門校1.2号館新築工事」の入札結果を公表した。橋本店(仙台市青葉区)が18億9100万円で落札した。仙台高等技術専門校(仙台市宮城野区)の敷地内に、RC造2階建ての実習棟を2棟建設する。
1.2号館の新築工事について、宮城県は8月29日に一般競争入札を開札した。落札決定に向けて、これまで総合評価などの審査が続いていた。
同入札には橋本店と阿部建設(仙台市青葉区)の2社が参加した。阿部建設は19億6784万円で応札していた。
標準型(施工計画型)の総合評価を行ったところ、橋本店は価格以外の項目のうち、技術者の技術力、生産性向上、施工計画等の面で高い評価を得た。117点満点のうち、同社は104.58点(価格69.01点+価格以外35.57点)を収めた。予定価格は20億0800万円、調査基準価格は18億4736万円だった。
5地域で運営している高等技術専門校の再編では、運営拠点を仙台高等技術専門校のみに集約し、ほかの3校を閉鎖。気仙沼校についてはサテライト校として運営していく。再編工事では、老朽化している仙台校の実習棟などを長寿命化するとともに、解体した校舎の跡地などに新施設を建設する。
1.2号館の工事では、敷地の東側に建っている現3号館の南側に、RC造2階建て延べ1440.3平方mの2号館を並べて建てる。さらに、2号館の南側にRC造2階建て延べ3434.8平方mの1号館を並べて建てる。このほか、危険物倉庫(RC造平屋45平方m)と駐輪場(S造平屋42平方m)も建設する。工期は2026年3月27日まで。
1.2号館の新築に関連し、宮城県は今後、設備工事を別発注する考え。10月中に電気工事と機械工事の一般競争入札を公告する方針だ。