県に整備推進と事業費確保求める BP4車線化を(国道355号)
[2024/10/12 茨城版]
国道355号石岡・笠間改良促進期成同盟会(会長・山口伸樹笠間市長)は2日、県庁を訪れて、林利家土木部長に国道355号の整備促進を求める要望書を手渡した。要望では、同線の計画的な整備の推進と来年度予算での事業費確保などを盛り込んだ。具体的には、石岡・岩間バイパスの4車線化、宍戸橋の架け替えなどを求めた。
この期成同盟会は、石岡市と笠間市、小美玉市で構成し、国道355号の整備促進を目的としている。当日は、山口会長と谷島洋司石岡市長、深谷一広小美玉副市長らが県庁を訪れて、林部長に対して要望活動を行った。
山口会長は、県が工事を着実に進めていることに対して感謝の意を表したうえで、「近年、交通量もかなり増加している。まだ整備すべき箇所もあり、県にはさらなる事業促進を図っていただきたい」と述べた。
国道355号は、千葉県香取市(旧佐原市)を起点とし、本県では霞ヶ浦の湖岸沿いに北進して笠間市に至る県内延長約78kmの幹線道路。常磐道や国道6号、国道50号などの主要な幹線道路や、北関東自動車道とも接続する重要な路線となっている。
このうち、笠間バイパスは全線開通となり、石岡・岩間バイパスの4車線化が一部供用を開始している状況にある。しかし、同線では依然として整備が必要な箇所が残っていることを指摘。そこで同盟会では、道路ストック効果による地域経済の活性化や安全・安心の地域づくり、災害時の避難路・物資輸送力などの防災・減災、国土強靭化を推進する道路整備の観点から、早期の整備を要望した。
具体的な要望は、石岡・岩間バイパスにおいて、石岡市の柏原工業団地工区(柏原~根当)の延長1570mと、東成井工区(東成井)の延長1040mにおける4車線化を要望。笠間市の宍戸橋(南小泉~橋爪)延長390mでは、老朽化を受けて架け替えを求めた。
同盟会の要望に対して、県側からは各事業の進捗状況を説明。その後、事業の推進に向けた意見交換を行った。