破砕施設など新設 つくば市内の産廃施設を審議(県都計審)

[2024/10/11 茨城版]
 県都市計画審議会(会長・中川喜久治県商工会議所連合会理事)は8日、県開発公社で本年度の第1回審議会を開催した。今回は付議案2件を審議。このうち都計諮問第1号では、つくば市において、廃棄物処理施設の敷地の位置に関する都市計画の支障の有無を「支障なし」と決定。内容としては、同市篠崎で不二造園土木(土浦市、稲見不二意代表取締役)が新たに一般廃棄物と産業廃棄物処理施設の新設を行うものとなる。審議内容は、同日付で県知事に答申した。

 不二造園土木は01年4月から一般廃棄物である草木、剪定枝の破砕処理事業を行っていたが、借地となっている事業地の返還の求めにより、移転する。今回、申請地を確保できたことから、木くず全般のリサイクルを図るため、廃棄物処理施設の新設を行う。

 整備場所はつくば市篠崎字原地1884-1、1901の敷地5152平方m。内部には破砕機(S造平屋49平方m)、倉庫(S造平屋10平方m)、事務所(S造平屋10平方m)、トイレ(木造2平方m)などを配置。合計床面積は約71平方mとなる。

 設置する破砕機は2基で、処理能力は合計で一日(8時間)あたり205.63tを見込む。処理能力が一日あたり5tを超えるため、改めて建築基準法第51条のただし書き許可を取得することとなった。

 審議では、破砕機周辺の騒音対策や緩衝地としての緑地整備、施設内の雨水排水対策などについて、質問が挙がった。議論の結果、同施設は廃棄物の有効利用とごみの減量化に寄与するものであり、騒音や振動などに対する環境保全対策が講じられていると評価。また、つくば市の都市計画上においても特に支障はないとしている。

 都計諮問第2号では、つくば市内で行っている島名・福田坪一体型特定土地区画整理事業の事業計画変更について縦覧手続きを実施したところ、意見書が提出されたことを受けて、その意見を審議するものとなる。審議では意見書の要旨と、施行者である県の見解の説明を受けた。その結果、地区住民の意向調査を踏まえた地元つくば市の方針を尊重して決定する旨の付帯意見を付けたうえで、意見を不採択とした。

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